たった一言を言ったが為に…師長さんにめっちゃ叱られた!【初めてのお産編⑦】 by さやけん
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ラミナリアの激痛にも耐え、弱音も吐かずに頑張った結果…こんな事になるなんて!【初めてのお産編⑥】
ずっと弱音を吐かずに20時間以上、
ラミナリアや陣痛の痛みと戦ったのに、
「このままだと緊急帝王切開になる」と告げられた私は
とうとう「もう…いやだ…」と弱音を吐いてしまったのでした。
ところが…
師長さんが、私の肩をぽんっと叩き言いました。
「あのね、さやけんさん…
「もう嫌」って言葉だけは
絶対に使っちゃ駄目です!!」
「痛いって言葉なら何回だって言っていいのよ!
弱音だって吐いたらいい!でもね!
「もう嫌」なんて言葉だけは絶対に言っちゃ駄目!
赤ちゃんだって頑張っているのよ!
赤ちゃんは、全部聞いているのよ!」
めちゃくちゃ叱られました。
ええー…そんな怒る?
ずっと耐えて耐えて、たった一言蚊の鳴くような声でつぶやいただけやで…?
困惑していた私に、師長さんの言葉は続きました。
「大体私、さっきから気になってたんだけど!!
この部屋、すごく暑くない?」
するとクーラーのリモコンを手に取り、ハッとした表情をしてまた怒ったのです。
「こんな温度で夏のお産はできませんよ!
まったく!大体さっきから思ってたのよ!
こんなに汗だくになって本当は暑いくせに皆に合わせたり、
自分がしんどいのに周りを休ませようとなんかして!!
一体あなた、何を頑張っているの!?」
…わたし…一体何を頑張っていたんだろう…
師長さんの言葉が、頭の中を駆け巡りました。
つづく…
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