お産が一気に進むきっかけとなった”魔法の言葉”【初めてのお産編⑧】 by さやけん

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たった一言を言ったが為に…師長さんにめっちゃ叱られた!【初めてのお産編⑦】

弱音は吐かない。
そう強く心に決めて挑んだ出産。

ラミナリアによる激痛に耐えて、
疲れているであろう夫や父と母を休ませるように促しながら、
彼らが夏の病室のクーラーで体を冷やさないように温度を控えめに設定し、

そうやって20時間以上頑張っても子宮口は一向に開かず、
「あと6時間経過してもこのままなら、緊急帝王切開になる」と言われてしまいました。

ずっと頑張ってきたことがまるで無意味だったかのように思えて、
ついに「もういやだ…」と弱音を吐いてしまったのでした。

するとそれを聞いた師長さんが、
「もう嫌だって言葉だけは言っちゃ駄目!」と私を叱り、

尚且つ周りにいる人達が体を冷やさないよう、弱めたクーラーの温度を見て
「こんな暑い部屋でお産なんてできませんよ!」と一気に部屋を冷やしてくれました。



冷たい風が一気に流れ出した病室。

そして最後にこう言いました。

「あなた、一体何を、頑張っているの!?」と。

そうだ、私、何を頑張っていたんだろう。

 

帝王切開の準備をするために、家族は全員病室の外に出され
師長さんと2人きりになりました。

しぼったタオルで汗だくになった体を拭いてくれて、
病衣を少し乾かしてくれました。

 

【師長さんの言葉】

「あのね、さやけんさん。
何も我慢することないのよ。
そんな風に無理をして、我慢して、ママが辛いって思っている世界に
赤ちゃんが「産まれよう!」なんて思うと、思う?

周りの人はね、疲れさせていい。
寝不足にしちゃえばいい。
寒くて凍えさせておけばいい。

お産はママがリラックスしていないといけないの。
もっと我が侭になりなさい。

だって一番頑張っているのはママなんだから。」

そう言ってくれました。

夫や父や母も、師長さんの声を聞いていたのか
病室に戻ってきてからずっと私を気遣ってくれました。

今まで必死で、気を使わせないようにしていたことに気が付きました。
必死で平気なふりをして、格好つけていました。
「これくらいなんともない」というそぶりを見せて、
できるだけ皆が心配しないようにしていました。

本当はラミナリアを入れたとき、辛くて怖くて痛くて仕方なかった。
本当は暑くて、暑くて辛かった。
本当は、仕事になんて行かないでほしいって言いたかった。
本当は、ずっとそばにいてほしいって思ってた。

師長さんの言葉で病室の空気が一気に変わりました。

すると、急に体に変化が起こったのです。

つづく…

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初めてのお産編

⇒作者:さやけんさん
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