夜は眠らず旦那の見張り?!我が家の暴君が言うことは・・◎私が鬼になったワケ⑦~最終話~◎ by ホリー

【我が家の暴君】
「肺に穴が開いたノデ
ワタシは緊急手術を受けマシタ!
家族に連絡を取れと看護師が言ったので
電話を掛けマシタが
スグに麻酔をかけられタノで
ワタシは伝えたいコトが
全く伝えられませんデシタ!」
・・・伝えたいコトって
スリッパとナイトガウン持って
お見舞いに来いとかなんだろうな(遠い目
なんてことをぼんやり考えている私に
旦那が偉そうにこう続けた。
「まだ予断は許されマセン!
急に呼吸が止まったりする
可能性もアリマス!」
そんな状態でよく退院したな。
もっと入院しとけばいいのに。
なんてことは口にせず
私は無表情で話を聞き続けた。
「デスからワタシが寝ている間に
呼吸が止まっタラ
キミは大至急で【999】に
電話しなければナリマセン!」
※「999」英国の緊急通報用電話番号
・・・いや、ちょっと待て。
私が寝ている間だったら
気付くの難しくね?
シュール過ぎる!
てか、小さな子供が2人いるのに
これは横暴だ(真顔
嘘を付いて乗り回したバイクで
勝手に事故って勝手にケガした分際で
ここまで偉そうに迷惑をかけてくる旦那って
やっぱスゲェなと感銘さえ受ける。
そんな我が家の暴君はこう続けた。
「来週は隣町の総合病院で検査ナノで
キミはワタシを車で連れて行かねば
ナリマセン」
は?
「あと、再来週あたりに職場へ挨拶に
行きたいノデその時も運転ヨロシクネ」
は?
「あと、ワタシの食事デスが――」
退院初日――
私は「心配」の「し」の字もなく
ただただイライラし続けた――
余談だが
未だ夫婦喧嘩のたび
「ワタシが大手術を受けた時
キミはお見舞いに来なカッタ!
キミは優しくナイ人間ダ!」
と、ネチネチ文句を言われている(真顔
ゆえに私は
このクソのようなエピソードを
忘れたくても忘れられず
今に至っている――
私の鬼度 ★★★★★★★★★★(MAX)
おわり
◆今までのお話
作者:ホリー先生
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