旦那を怒鳴りつけた決定的瞬間【我が家に起こったドーハの悲劇④】 by ホリー

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【待てない子】

・・・少しだけ待て。

我々には靴下が必要なのだ。

しかし、残念なことに

旦那は待てない子(能面

・・・見てわからんか。

今娘たちが靴下を選んでいるであろう?

少し待て。

だがやはり、旦那は待てない子なので

・・・は?(白目

 

背後で急かしてくる旦那のこの一言で

思わずプツリと何かがキレた私は

――と、怒鳴り返してしまった。

この決定的瞬間をドーハの皆さんが

激写できたかどうかは定かではない――

 

ちなみに

商店街の人だかりの中で

うっかり嫁に怒鳴られた旦那は

打って変わって

子犬のようにシュンとしていた。

ウチの子は待てと言えば

良い子に待てるタイプらしい(微笑

 

余談だが、私の「娘ファースト」と

旦那の「自分ファースト」の対立で

毎回このようにケンカになるワケだが

この数年後――

娘たちはこぞって

「お父さんファースト」になるという

恐ろしい現象が起きたりする(震撼

 

【お金が足りない…!】

さて、無事に靴下を購入出来た我々。

次に向かったのは

一際目立つ大きな洋品店だった。

旦那は嬉々として店内に飛び込み

物色ショー開幕(真顔

 

そんなショータイムを

生温かい目で見守っていると

突如物色の手を止めた旦那が

私にこう言った。

何だと!?

 

そして彼はこう続けた。

キミたちが靴下なんか買うカラ

おカネが足りなくなりマシタ!

今すぐATMで現金おろして来テ!」

 

何だと!?(その2

 

海パンひとつでこの値段だ。

靴下うんぬんの前に

その他の下着類をそろえる為には

そもそもカネが足りぬであろう。

とは口にせず

私一人でこの商店街を歩くのは

なかなかヤバくね?

クレジットカード使ったら?

と、怯えた表情で訴えてみた。

だがしかし、妻の安全より

カードの安全を優先したい旦那は

私の意見を即座に棄却した(無念

 

【カーテンの奥にあるもの】

私は渋々娘たちを旦那に託すと

近くにいた男性店員に

ATMもしくは銀行の場所を尋ねてみた。

すると店員は

いささかはにかみながら

店の奥へと私を誘導し始めた。

店内にATMが設置されているのだろうか。

私は店員のあとを追う。

店員は更に奥へ奥へと私をいざなう。

 

ちょっと

怖いんですけど?(怯

 

しかし今更あとには引けない。

私は自分自身を奮い立たせ

がむしゃらに店員の背中を追った。

すると突き当りに

白いカーテンで仕切られた

部屋らしきものが見えて来た。

 

もう

嫌な予感しかしない(冷や汗

 

きっとここが最終目的地なのだろう。

店員がどうぞと言うジェスチャーを

私に向けた。

意を決し

一気にカーテンを開けると――

なぜ?(謎

 

灰色の脳細胞をフル回転させ

出した結論は

「BANK」が「パンツ」に

聞こえたのだろう(納得

 

つづく

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◆今までのお話

我が家に起こったドーハの悲劇シリーズ
私が鬼になったワケシリーズ

作者:ホリー先生

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