【新野菜の野菜教室】みんなの知らない新野菜の世界!お薦め品種・保存方法・栄養・雑学まで!
美味しい新野菜の選び方!
市場に投入されては消える新顔野菜たち。プチベールとヤーコンがお薦め
新野菜いう言い方をよく聞きますが、
「新野菜」の定義というのは特にありません。
それまで市場やお店に出回っていなかった、言わば新顔野菜の
ことを指しています。ですから新野菜の中には、最近品種改良
されてポコッと出てきたものだけじゃなく、日本古来の伝統野菜
もありますし、中国野菜もあります。昔、市場にデビューし、
売れずに消えていった野菜が、また脚光を浴びて作られはじめ
新野菜としてヒットしたという例も多いのです。
例えば【コウサイタイ】。昭和15年くらいに日本に入ってきて、
戦後市場にデビューしましたが売れずにすたれました。
ところが今、外食産業やこだわりの料理屋さんなどで
使われるようになり、新野菜として人気が出てきたのです。
今、新野菜として市場に出ていて今後定着していきそうなのは【プチベール】、【ヤーコン】、【コリアンダー】あたりですね。
【プチベール】は、丸く結球しない(不結球)の芽キャベツで、茹でると緑のバラの花が咲いたようになってきれいです。
【ヤーコン】は、健康に関する機能が注目されている野菜。食材として食べても美味しいです。
【コリアンダー】は、香菜のこと。エスニック料理が定着したおかげで、出回りはじめました。
注目を浴びて生き残っていく新野菜には、なにかしら特長があります。美味しかったり、栄養価が優れていたり。ですから食わず嫌いをせず、ぜひ色々な新野菜を食べてみてください。
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美味しい新野菜を選ぶには
流通量がまだまだ少ない新野菜
新野菜っていうくらいですから、まだ一般に浸透していないことも多いです。見かけたらまず買ってみて試してみましょう。プチベールやわさび菜など葉物に関しては、新鮮なものを選ぶこと。
葉先がきれいで瑞々しいものがいいものです。
・寒い地方でしか採れないヤーコン。
産地は青森、岩手、北海道で11月初旬~3月下旬が旬です。
・塩味のする野菜として注目されている「アイスプラント」は、
プッチーナ、バラフ、ソルトリーフ、クリスタルリーフ、ソルティーナなど様々な名前で出ています。
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新野菜のお薦め品種
栄養価の高い非結球芽キャベツ「プチベール」
静岡県 11月下旬~2月下旬、佐賀県 2月中旬~3月下旬
新野菜の最近のヒットと言えば「プチベール」。芽キャベツとケールを掛け合わせてできた新野菜です。
ケールは青汁の材料として有名ですが、プチベールもβカロテン、カルシウム、鉄分などさまざまな栄養が豊富に含まれている健康野菜です。
プチベールは苦みが少なく甘みが強いので、さっと茹でてドレッシングなどを付けて食べましょう。
野菜としても楽しめる「ヤーコン」 青森県、岩手県、北海道 11月上旬~3月下旬
健康食品やサプリメントとして一足先に有名になったヤーコン。野菜としての実力もそうとうなものです。ちょうどサツマイモと同じ時期に採れて、形もサツマイモに似ていますが、サツマイモと違い生で食べられます。梨のようなシャキシャキした食感が特長です。
ピリッとからくち野菜「わさび菜」 茨城県、埼玉県 周年栽培(水耕栽培)
福岡の種苗会社が開発した新野菜。葉は大きくやわらかで、わさびの味と風味の野菜です。生で食べるほか、おひたしで食べても美味しい。肉と一緒に炒めて食べるのもあり。ピリッとした辛口を楽しんでください。
お酒のつまみに最適な「アイスプラント」 佐賀県、埼玉県 周年栽培(水耕栽培)
塩味が最初から付いている珍しい野菜。コリッとした食感で、サラダ食材として今後増えていくでしょう。佐賀県や静岡県などが国内の主産地ですが、どこでも簡単に栽培ができるので、日本全土の様々なところで栽培されています。適度の塩味が付いているのでお酒のつまみとしても最適です。
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新野菜を保存するには
ヤーコンは野菜室で保存
新野菜は、買ったらすぐその日に食べるのが基本です。
しかし、ヤーコンは涼しい場所か野菜室に入れておけば少し保存がききます。
新野菜には、こんな栄養が
健康維持効果の高い「ヤーコン」
粉末が健康食品に用いられるだけあり、糖尿病予防や便秘予防、ガン予防など様々な健康維持に役立つといわれているヤーコン。
固形分の70%をしめるフラクトオリゴ糖は、デンプンが含まれないのでエネルギーはほとんどありません。また胃では消化されず大腸で善玉菌を増やし便通を改善します。ポリフェノールも多量に含み、抗酸化作用により動脈硬化やガンを予防します。
新野菜の面白雑学
「ベビーリーフ」は野菜の名前じゃない
ベビーリーフという名前で、袋に入れて売られていますが、ベビーリーフという名の野菜はありません。ベビーリーフは、若芽や若葉を摘み取ったもののこと。ほうれん草やレタス、からし菜、エンダイブなど様々な野菜やハーブの若芽や若葉です。ベビーリーフは若いうちに摘むため、肥料の硝酸体窒素が蓄積されていません。生野菜として安心して食べることができるのはそのためです。
茹でたら美味しかった、サラダ用の「赤軸ほうれん草」
普通のほうれん草はアクが強く、生では食べられません。
そこで新しくサラダ用のほうれん草として開発されたのが「赤軸ほうれん草」です。
えぐみが少ないので生でも食べられますが、さっと茹でて食べても美味しいです。とても甘みの強いほうれん草ですよ。
サツマイモの茎「エレガントサマー」
群馬県沼田市白沢地区の城詰(しろづめ)光子さんという方が、
サツマイモの茎を採るために栽培をして、「エレガントサマー」というおしゃれな名前で商品化しました。細いふきのような食感とサツマイモのような甘みがあります。ふきのように、下ゆでやアクだしの必要がありませんので、切ってすぐ料理できます。
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