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ついに原因判明!その後1年近く通院することとなった病名とは…?~長女の場合~【我が家の幼児期事件簿⑦】 by きたぷりん

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前回、救急の耳鼻科、そして小児科と病院で診てもらっても、問題ないと言われた長女。

小児科で看護師さんだけが「ちゃんと見てもらった方がいい」と言ってくれ、私は気を取り直し、年末年始の休み明けの耳鼻科へ連れて行きました。

 

【長女の病名は…】

そこでやっと何が原因かがわかりました。

「滲出性中耳炎」だったのです。

そして、やはり…

それが原因で耳の聞こえが悪くなっていました。

確かその病院では鼓膜の切開の処置をしてもらったと思います。

 

そして、紹介してもらった医療センターで、診察を受けた結果は…

滲出性中耳炎は耳の中に水がたまる病気です。急性中耳炎は痛みを伴うものですが、滲出性中耳炎は痛みがありません。

長引くようなら鼓膜にチューブを入れることもあるそうですが、幸いにそこまでの状態ではなく良くその処置をすることはありませんでした。

きっといろんな説明を受けたと思いますが、「軟骨が溶けている」「右耳の低音が…」でいっぱいいっぱいで実はよく覚えていません。

 

【脳波聴力検査】

ここでは脳波聴力検査という、眠った状態での検査がありました。

その注意事項の紙があったので、ちょっと抜粋してみますね。

脳波の検査なので診察後に睡眠剤を飲んで食事、眠ったら検査という流れです。

おなかをすかせた寝不足の赤ちゃん…すごく不機嫌だったんじゃないかな…?

なにしろ私が運転して病院へ行くので、後部座席で絶対寝るわ…と思ったのを覚えています。でも奇跡的に寝なかったかな。

この病院には、長男がアレルギー科と内分泌科、次男が循環器内科に通っていて慣れた病院だったのも良かったです。

そして私自身の気持ちがスッキリしていました。どこがどう悪いかわからないという悶々としたところから、病気も判明し回復に向け検査も受けられている安心感で気持ちの持ち様が全く違いました。

医療センターには次の冬まで大体3ヶ月おきに通い終了できました。

再発する可能性もあるので、この時以来風邪の時は(インフルエンザ以外)ほぼ耳鼻科で診てもらっています。

 

【耳の聞こえはその後…】

さて、右耳の低音が聞こえなくなっていた長女のその後です。

言葉は心配なかったのですが歌がどうもおかしい。

まあしょうがないかなと思っていたら、その後しばらくすると音程もとれるようになってきました。

そして現在、耳の聞こえの不安はもうありません。

 

【滲出性中耳炎とは】

滲出性中耳炎は急性中耳炎と違い、痛みがないのでわかりにくい病気です。

2015年版の「小児滲出性中耳炎診察ガイドライン」によると、

「滲出性中耳炎は日常臨床で頻繁に遭遇する中耳炎の一つで、特に小児においては、就学前に90%が一度は羅漢するという報告もあります。小児に軟調を引き起こす疾患としては最も頻度が高く、気づかれずに見過ごされた場合には言語発達の遅れや学習の妨げが生じるなど、その影響は極めて大きいと言えます。」

と、書いてあります。

なんと、思った以上に多くの子供かかる病気です。ほとんどが3ヶ月以内に自然治癒しますが、30~40%は再発、5~10%は治療に一年以上要するそうです…。

 

【大人も発症する滲出性中耳炎】

子供だけではありません。

私の友人はこの夏、耳の聞こえが悪くなり病院へ行くと即10日ほどの入院になってしまいました。ほかに原因もあったかもしれませんが、滲出性中耳炎にもかかっていたそうです。痛みがないから大人でもそう大したことがないと思ってしまうのかもしれません。

いつもよりTVの音を大きくしている、呼んでも反応がない等、日常の様子で聞こえが悪いんじゃないかと気づいたら…

まず耳垢が詰まってないか耳の掃除をしてあげてください。

それでもおかしかったらぜひ滲出性中耳炎を疑って耳鼻科へかかってください。

 

【一番つらかったこと】

今回、病気についてよりもそれまでの流れをたくさん書かせてもらいました。

この件に関しての私の中での比重がそんな感じだったのです。

年末年始、帰省先で、そんな時に限って子供の具合が悪くなることは往々にしてあります。

そしてひょっとしたら専門の先生の方が間違っていることだって起こり得るんです。

わかってもらえない事が一番つらかった。

あの時、声をかけてくれた看護師さんには本当に感謝しかありません。

私のこの経験もどこかで誰かの役に立てればと思います。

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◆今までのお話はこちらから

カプセルトイの誤飲~長男の場合~【我が家の幼児期事件簿①】

あれ、電池はどこ?子供のそばに電池ケースだけが落ちている?!~次男の場合~【我が家の幼児期事件簿②】

誤飲で病院を受診すると…?! ~次男の場合~【我が家の幼児期事件簿③】

それは軽い風邪のような症状から始まった…~長女の場合~【我が家の幼児期事件簿④】

生後半年の娘の耳が聞こえていない?!~長女の場合~【我が家の幼児期事件簿⑤】

病院の待合室で立ち尽くした私に声をかけてくれたのは…【我が家の幼児期事件簿⑥】



作者:きたぷりんさん
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