どんなに頑張っても出ない母乳。1ヶ月検診で先生から言われた言葉は…【母乳とミルクの壁④】 by ちくまサラ
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正に鶴の一声でした。
先生は「母乳量が分からなくて、ミルクをあげすぎたり、減らし過ぎたりしたらいけないので」と言っていましたが…。
いや…赤ちゃんは成長し続けるわけだから、それに合わせようとしたら永遠に母乳外来終わらないよね?
完全母乳の場合だって、多かったり少なかったりする場合もあるのに、なぜ混合の私だけこんなに厳しいの?
赤ちゃんの体重増加率をそこまで気にするなら、生後3日で10%以上体重が減ったことももっと気にしてください!
と色々思いましたが…
心の中にとどめておきました。
(前回で書いた通り、先生とぶつかる事はやめました。)
そして、帰宅後に看護師さんからこっそり謝罪の電話が来ました。
忙しい時間の合間をぬってわざわざ電話してくれて有難かったのですが、きっと気の毒がられてるんだろうなぁ…と、何ともいえない気持ちになりました。
【この産院では3~4%しかいないという混合育児】
1ヶ月検診が終わったら、もう母乳外来に呼び出されても行かないぞ!と決意していたのですが、ちょうど1ヶ月検診の時に終了宣告を先生から受けました。
「あなたは赤ちゃんとちゃんと向き合ってるので(混合でも)合格です」みたいなニュアンスで言われたので、
いえいえいえいえ!!先生にジャッジしていただかなくて結構ですので!
と心から思いました。(言いませんでしたが…。)
完全母乳100%にしたい先生からしたら残念だったかもしれませんが、私は40g以上の母乳は出ませんでした。
妊娠中から、産院で指導された通りの乳頭マッサージ(痛い)を真面目にやって、産後は出されたいくつかの漢方を飲み、激痛マッサージをされ、搾乳器を買わされ、40分以上かけて指示どおり授乳しても、結局出ないもんは出ない。
むしろ上の子の時の方が出てる…。
私だって最初から混合の予定だったわけではなく、母乳が出るならそれに越したことはないと思っていました。完全母乳でいけるならいこうと。
でも無理でした。
自分でコントロールできないんですよ。母乳というのは。
【その後…】
その奥さんは、最初は完全母乳だったけど、乳頭が痛すぎて早々に完全ミルクに切り替えたそうです。
それを聞いて、(これ…完全母乳の割合、病院が公表してる数よりも絶対にもっと少ないだろ)と思いました。
産院は「産後最後の記録で完全母乳だったら、その数で統計をとっている」というだけで、ママのその後がどうなったかについては調べていない。同僚の奥さんみたいなパターンは把握できていない。
先生は、退院したママのほとんどは完全母乳だと言ってたけど、果たして「卒乳まで完全母乳だった」ママはどのくらいの割合なんでしょうね…。
その後、1ヶ月検診まで頑張りすぎた反動がきてしまい、私は授乳が苦痛に感じるようになってしまいました。
仕事も溜まってたし睡眠不足にもなっていたので、毎回の授乳に40分以上かけるのを今後も続けるなんて絶対ムリ!と思い、搾乳器もそれ以降使わなくなりました。
そして産後4ヶ月にして、完全ミルクに切り替えました。
上の子の時は9ヶ月頃まで混合、その後完全ミルクだったので、完全に行き過ぎた完全母乳指導の末路という感じになりました。
赤ちゃんは全く問題なくすくすくと育っています。
もうすぐ1歳半になりますが、大きな病気もしてないですし、周りからたくさんの愛情を受けていると感じます。
もちろん私自身も、我が子に対して「愛着がわかない」とか「育児放棄している」という事は一切ありません。
最後になりましたが、私は完全母乳で頑張ろうとしているママを否定したいわけではありません。
赤ちゃんが健康で、ママが気持ちに余裕をもって育児できるのなら、母乳でもミルクでもどっちでもいいじゃないか。
という意見です。
このお話を連載させてもらって、色々なコメントをいただきました。
私と同じように母乳が出にくかった方から「私も産後にミルクを貰えず辛かったです」という共感や「母乳を出さなきゃ!と思い込んでいて家族を振り回しました。今思うとなんであんなにこだわっていたんだろう」というのもありました。
10人に1人は産後うつになるという時代です。
ママが、辛い、負担だと感じるものの中に「授乳方法」があるのなら、それは変えていいと思うのです。(赤ちゃんのこだわりが強くて変えられないという場合もありますが。)
ママが笑顔で赤ちゃんと向き合えることが一番大事で、それが先生の言っていた「母子の絆を深める」ということに繋がるのではないかと思うのです。
以上です。
お付き合いありがとうございました!
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