子どもの怪我…潰れた車体…飛び交う罵声…どうしてこんな事態に?【子連れ旅行×居眠り運転⑥】 by 星田つまみ

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事故現場から山側…

高原ハイキングを終えて下山してきた車が

山道に列を作ってたくさんの人が立ち往生していました。

 

 

傾斜した路面に流れ出た油系燃料が

道路の半分を横断するように塞ぎ

もう半分は事故車両2台が塞ぐ状況。

 

新たに下から高原の有料道路に入ろうとする車は

料金所を封鎖することで防いでくれていましたが

 

時間を経るごとに増えていく下山車両は

すでに10台を超えています。

 

楽しい休日の予定を潰された人たちはイライラ…。

 

真夏の昼下がり。

 

停車中はエンジンをかけていても

エアコンの効きが悪くなり

待つだけでも容易なことではありません。

 

 

 

 

まもなくパトカーと消防車、救急車が到着しました

 

警察が運転手双方と話をした後

月岡一家と相手車両のご夫婦は

2台の救急車に分かれて乗り込みました。

 

 

 

 

救急車を見送った天野くんと私は

ただ2人残った「事故の当事者」となりました。

 

 

 

 

 

山道を塞ぐように異様な向きで止まっている

事故車両に私は目をやりました。

 

 

2台とも前方が大きく潰れ

フロントガラスにも亀裂が走っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

天野くんの言葉に…

私は血の気が引きました。

 

ガードレールの向こうは崖ばかりの

この山道で…

居眠り運転?

 

ほんの紙一重でもっと最悪の事態に

なっていたかもしれない…。

 

想像するだけで足が震えました。

 

 

それから天野くんは険しい顔で

ずっと事故現場を見つめていました。

 

 

つづく

 

~今までのお話はこちらから~

 

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