そう思った次の瞬間には
床に置かれていた先生のバッグをつかんで玄関に向かっていた。
バッグを外に出してしまえば
さすがに居座ることはないと踏んだ。
これ以上娘に悪意を向けている人と
話していたくなかったし
同じ空気を吸っていたくなかった。

じろじろ見られる先生。
タイミングが良かったのか
悪かったのか
ご近所の方々の視線を集めていた。
バン!と強くドアが開いたかと思えば突然
「帰れ」と聞こえてきたのだから
逆の立場でもつい見てしまう状況…。
一見優しそうに見えた人間から思わぬ反撃を食らった先生は
そそくさと帰っていった。
[私視点に戻ります]

つづく
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