りんごのおすすめ品種と特徴は?旬はいつ?・保存方法・栄養・雑学まで!【りんご の果物教室 】
美味しいりんごの選び方!
日本が誇れる世界のリンゴ「ふじ」
リンゴは歴史のとても長い果物です。日本には、現在のリンゴの原種となる西洋リンゴが輸入されたのは明治4年。
明治20年代になって盛んに栽培されるようになりました。
今や6000種以上もあると言われているリンゴの品種ですが、戦後は「スターキング」、「紅玉(こうぎょく)」、「国光(こっこう)」の三大品種に「ゴールデン」を加えた4種類しか出回っていませんでした。
これらの品種を土台にして品種改良が始まり、たくさんの品種が開発されたのです。
しかし、すべての品種が生き残るわけではありません。
せっかく品種改良されても市場に出て売れなければ、すたれてしまいます。そうした中で生き残ったものだけが作られ続けていきます。
現在の主力品種「ふじ」がその代表。
国光とデリシャスの交配で1958年に開発された「ふじ」は、身が張っていてシャキシャキと歯ごたえがよく、
糖度も高い、そして何より保存性も高いという特徴から、みるみるナンバー1のリンゴになりました。その後、「ふじ」は世界へ進出し、ブラジルや中国、アメリカでも作られています。2001年に、「ふじ」は世界的にも最も生産量の多い品種であることが、米国人学者達によって確認されたといいます。まさに世界に誇れる日本のリンゴです。
関連記事:【中国野菜の 野菜教室 】子供に野菜を食べさせよう!お薦め品種・保存方法・栄養・雑学まで!
美味しいりんごを選ぶには
完熟させて収穫した、旬の時期に出回るリンゴが美味しい!
11月から7月といった、長い期間売られている「ふじ」ですが、収穫期は11月~12月。
それ以降に出回るものは、12月までに収穫した、CA貯蔵の長期低温保存した「ふじ」なんです。そうした保存用の「ふじ」は、完熟させないで収穫されるので、実は美味しさはいまひとつ。やはり、完熟させてから収穫した、旬の時期に出回るものの方が美味しいのです。
・全体に色がまわっていて艶がいいものが美味しい!
・形は味に関係ないから、形が悪くてもOK
・「サンふじ」のように頭に「サン」がついているものは無袋栽培。美味しい!
・リンゴは冷やした方が味が引き立ちます。買ったら冷蔵庫で保管!
Click here to preview your posts with PRO themes ››
りんごのお薦め品種
評価が高い「安曇野のサンふじ」「江差のサンふじ」長野県産、岩手県産 11月上旬~12月上旬が旬
リンゴは、色をよくするために、樹に成っているひとつひとつに袋をかけて育てます。これを「有袋栽培」と言います。品種によって有袋栽培じゃないリンゴもありますが、
「ふじ」はだいたい袋に入れて育てています。とはいえ、「ふじ」でも袋に入れないものもあります。色むらがあったりしますが、太陽の光をたっぷり浴びていてだんぜん美味しいんですよ。
無袋栽培のリンゴには「サンふじ」といったように頭に「サン」が付いていますので、そうしたリンゴを積極的に選びましょう。「サンふじ」の中でも特に市場の評価が高いのが、長野県の「安曇野のサンふじ」、岩手県の「江差のサンふじ」。甘くて美味しいリンゴです。
リンゴらしいリンゴ「シナノスイート」「シナノゴールド」「秋陽」長野県産 10月中旬~11月中旬
秋陽(山形県 10月上旬~11月上旬)
近年、長野県が美味しい新品種のリンゴを積極的に出しています。最近のヒットは「シナノゴールド」「シナノスイート」という品種。甘酸っぱくってシャキ感があるリンゴです。この2品種に加えて、山形県の「秋陽(しゅうよう)」が、いわゆる甘酸っぱいリンゴらしいリンゴです。
青森の最新品種「トキ」
青森県 10月上旬~10月下旬
青森県の五所川原市の土岐(とき)伝四郎さんという人が作った新品種のリンゴ「トキ」。
王林と紅月(こうげつ)の掛け合わせで生まれた品種です。王林の持つ甘さと紅月の持つシャキ感、ジューシーさがあり、とっても美味しいリンゴです。保存がきかないので、買ったら早めに食べましょう。
関連記事:【人参の野菜教室】みんなの知らない人参の世界!お薦め品種・保存方法・栄養・雑学まで!
りんごを保存するには
必ず冷蔵庫で保存
8月~11月に出回るもの(早生種、中生種)は、保存しないで食べた方がいいです。
日がたつとせっかくのシャキ感が失われてしまいます。
保存しなくてはいけない時は、必ず冷蔵庫へ。
晩生種のふじも、冷暗所などで常温保存できるのは2月までです。3月以降に買った時は、必ず冷蔵庫で保存しましょう。
りんごには、こんな栄養が
リンゴに豊富に含まれるペクチンは腸の調整剤
リンゴに含まれるペクチンは、便秘のときは腸の有害物質を排出し、下痢のときは腸内を酸性にして善玉菌を増やします。また、果皮や果肉のポリフェノールは、活性酸素を除去。そして、リンゴ酸とクエン酸は疲労回復に効果があると言われています。
関連記事:【ピーマンの野菜教室】みんなの知らないピーマンの世界!お薦め品種・保存方法・栄養・雑学まで!
りんごの面白雑学
収穫期じゃない時期にリンゴを買う時は冷蔵保存されているものを
11月~7月くらいまで「ふじ」が売られています。
しかし収穫期は11月、12月。1月以降の「ふじ」は、保存されたもの。保存された「ふじ」を買う時は、「冷蔵保存」されているものを選びましょう。
1月、2月は寒いから常温保存のものでも大丈夫ですが、
3月以降は常温保存では、味がどんどん落ちていきます。
冷蔵ケースで冷やして売っているのを選ばなければいけません。家に帰ったらすぐに冷蔵庫に入れましょう。
丸かじり用リンゴ「シナノレッド」「シナノピッコロ」
長野県が開発した「シナノレッド」「シナノピッコロ」は小型のリンゴ。だいたい180gくらいです。
普通のふじは300gぐらいなので、半分よりちょっと大きいといったサイズです。なぜ小型なのかというと、丸かじりができるから。よく洗ったら、皮ごと丸かじりしましょう。
ほかにもたくさんリンゴの品種
いままで紹介してきた品種以外にも、リンゴの品種はたくさんあります。たとえば「むつ」「インドリンゴ」「スターキング」「金星」など。
若い方には耳慣れないと思いますが昭和30年代に流行った「インドリンゴ」も、今でも作っているところがあります。貯蔵性が悪い、今の消費者の口に合わないといった様々な理由ですたれてしまった品種もありますが、そうしたリンゴも一度食べてみてはいかがでしょう。好みの味に出会えるかもしれません。
Click here to preview your posts with PRO themes ››
⇒「すくパラ野菜教室」をもっと読む
★フォローしてすくパラ事務局さんの最新記事をチェック!
本記事は個人的体験談などに基づいて作成されており、脚色なども加えられている場合もあり、必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。この記事の情報を用いて行動される場合、ご自身の責任と判断により対応いただけますようお願い致します。尚、記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。