美味しいみかんのおすすめ品種と特徴は?旬はいつ?・保存方法・栄養・雑学まで!【みかん の果物教室 】
美味しいみかんの選び方!
温州みかんは、10月下旬から11月にかけての早生種のみかんを買おう
みかんの一番生産量が多かったのは昭和40年代の後半です。
最盛期は300万t~350万tも生産していました。
それが平成18年では100万t切りました。
生産量が最盛期の1/3以下になってしまったんですね。
ところでここでいうみかんとは「温州(うんしゅう)みかん」のこと。
一般的にみかんといえば温州みかんを指します。
柑橘類の名産地・中国浙江省の温州地方から
名前を取っていますが、日本の鹿児島県が
原産と言われています。
さて、1/3以下の生産量になってしまったみかんですが、
生産者はその分品質を上げる努力をしています。
本「野菜教室」では、だいたいの野菜でハウス物より太陽を浴びて育った露地物を美味しいって薦めていますが、
みかんは「ハウスみかん」でも美味しいです。
ハウスみかんと、早生種(わせしゅ)の
みかんがどこの産地も味がいい。
美味しくないのは、8月~10月いっぱい出てくる
極早生種(ごくわせしゅ)。
この時期のみかんは、味が非常に薄く、
甘みも酸味も少ないみかんです。
美味しいみかんは、甘みと酸っぱみが強くて、
中袋の薄くて食べやすいもの。
早生種のみかんは、外皮が非常に柔らかく中袋が薄い。
だから美味しいんですが、保存がきかないのが欠点。
買ったらすぐに食べなくっちゃいけません。
10月下旬から11月にかけて出回る
早生種のみかんをたくさん食べましょう!
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美味しいみかんを選ぶには
12月上旬までは小さいものを、12月中旬からは大きいものを買おう!
美味しい早生種のみかんを買う時は、Sサイズといった小さいサイズのものを買いましょう。
SSといったもっと小さいものがあればそれを選ぶ。
12月中旬から出回る晩成種(青島みかん)は、逆に大きい方が美味しいです。
・みかんの美味しい産地は、
熊本県の白浜地方、長崎県の西海大村地方、
福岡県の久留米地方、愛媛県西宇和地方、和歌山県の有田(ありだ)地方、
静岡県三ヶ日地方、静岡県西浦地方。この産地の早生種を買いましょう。
・むきやすいみかんはだめなみかん。
むきやすいのは皮が浮いているということ。
皮に身が張りついているようなむきにくいものが美味しいみかんです。
・早生種のみかんは、小さければ小さい方がいい。
大きいものは酸が抜けてバランスが悪いみかんです。
・晩成種(青島みかん)は大きいものの方が美味しい。
大玉の方が酸のキレが良いんです。
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みかんのおすすめ品種
バツグンにうまい「ひなの里」「味っ子」
ひなの里(愛媛県八幡浜真穴地区 12月上旬~12月中旬)、
味っ子(長崎県西海地方 11月下旬~12月中旬)
早生種の露地物の有力産地の中でも、おすすめは愛媛県八幡浜のみかん。
愛媛県八幡浜のみかんはどれを買っても美味しい。
そして、同じ八幡浜でも組合がいくつかあり、それぞれに味が違います。
なかでもお薦めは真穴地区で作られる完熟みかん「ひなの里(ブランド名)」。
また、長崎県西海地方の完熟みかん「味っ子(ブランド名)」も双璧です。
値段は少々高めですが、3個食べなくてもいいから、うまいのを1個食べたいという人にはお薦めです。
青い皮のみかん「グリーンハウスみかん」 佐賀 6月下旬~8月上旬
7月8月に出てくる「グリーンハウスみかん」という名前のみかんも、
皮が薄く、糖度と酸味のバランスがいい、美味しいみかんです。
みかんをハウスで作る時、温度を上げるためにボイラーを焚きますが、
燃料が高騰した時期に、ボイラーを焚かないで作ったら美味しくなったといわれています。
温度を上げないので収穫が遅くなり、その分長く樹に成って、美味しくなったんでしょう。
8月には普通のハウス栽培が終わり、まずい極早生みかんと時期が重なるので、
買う時に間違えないように気をつけて下さい。
みかんを保存するには
酸っぱいみかんは3~4日置いてから食べよう
小さいみかんを買って、ちょっと酸が強かったら、3日か4日置いておくと、
酸味が抜けて食べやすくなります。
また、箱で買ったら、必ず寒いところに置いて、箱のふたを開けておきましょう。
ふたを閉めておくと傷んだり、皮が浮いてぶかぶかになってしまいます。
そうなると味もぼやけてしまいます。
みかんには、こんな栄養が
風邪を予防するビタミンCの宝庫
みかんと言えばビタミンC。Mサイズ4個で1日に必要なビタミンCが取れるといいます。
またみかんの色素成分のβ―クリプトキサンチンは発がん性物質から細胞を守ることが注目されています。
みかんにはビタミンC以外にもカリウムやβカロテンなどの栄養素が含まれているのです。
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みかんの面白雑学
ハウスみかんを買うなら愛知県産
5月から7月に美味しいみかんを食べたくなったら、愛知県の蒲郡(がまごおり)地区と美浜地区のハウスみかんを買いましょう。
ハウス栽培のみかんは様々な産地からでていますが、この2つの産地がダントツに美味しいです。
8月から出回る極早生みかんが美味しくないので、その前にハウスみかんを食べるのも選択肢のひとつですね。
熊本県から将来有望な極早生品種が出てきた
極早生みかんが美味しくないということをみんなも分かってきて、近年、市場で売れ残っていることも増えてきました。
その打開策として、熊本県が3~4年前に導入したのが、「肥(ひ)のあけぼの」、「豊福(とよふく)」、「肥(ひ)のさきがけ」という
極早生みかんです。
価格は1個50円前後と、みかんの値段としては高いのですが、極早生の中では糖度と酸度のバランスがよい、美味しい品種。
これからの極早生で有望な品種です。
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