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【最終回】私の人生が上手くいくはずない…壊れた心を救ってくれた、我が子の誕生【性被害に遭って10年ひきこもった私が娘と出会うまで⑭】 by たんこ

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◆今までのお話

【性被害に遭って10年ひきこもった私が娘と出会うまで】シリーズ一覧

 

“なぜ私が生き残ってしまったのだろう…”

そんな罪悪感の中で、授かった命。

世界が彩られるとは、まさにこのことでした。

どうでもいいと思っていた自分自身の身体の中で
小さな小さな命が懸命に生きている。

その事実に、私は生きることを許されたような
そんな気持ちになりました。

身体にいいものを食べるようになり、
無理な運動はしないようになり、
ちゃんと眠るようになりました。
新しい命の存在は、私の生きる理由となりました。

しかし、大切な人の死が続いてしまった私は
前々からの心配性に拍車をかけたハイパー心配性になってしまい…
胎動がわかるようになるまでは、本当に不安の絶えない毎日でした。

胎児の心音を聞くことが出来るアイテムを購入し、
何度も聞いては、やっと一安心…

胎動が感じられない日は不安でいっぱいになり、
半泣きで産婦人科に駆け込んだ日もありました。

私が楽しい思いをして充実した日々を送っていると
きっとまた神様は何か意地悪をしてくるかもしれない。
そんな脅迫めいた気持ちはどう頑張ってもぬぐえませんでしたが、
おなかの中で命は、静かに、確実に、育ってくれました。

あの幼い頃の地獄の日々で
壊されて、穢されてしまったと思っていた身体。
時に、そんな身体の中に呼んでしまってごめんなさいと
申し訳なくなる夜もありました。
ですが、新しい命の力強い心音には、その真っ黒な汚れを浄化してくれるような
そんな力強さがありました。

娘の性別が分かった日。
「女の子でよかった」と思いました。
性被害のトラウマから、男の子は愛せないんじゃないかという不安が
強くあったからです。

でも、女の子であることで
娘が同じ被害に遭ってしまうかもしれないという、新たな恐怖も生まれました。
生まれる前から何を…と思われてしまうかもしれませんが、
私の中の傷は、思っていたよりなかなかしぶとく根を張っていたようです。

ですが、新しい命は私に変化も与えてくれました。

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▼次ページに続きます▼

 
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【性被害に遭って10年ひきこもった私が娘と出会うまで】
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