また私が送るの?“勘違い親子”に使われ続ける夕方、ついに近所の視線が…
あの子が来ない夕方。それだけで、こんなに静かだったっけ――。
久しぶりの解放感に浸っていた私を遮ったのは、鳴り響くチャイム。
インターホン越しに映ったのは、太一くんと「ワシの家はここじゃ!」と主張する祖父だった。
話が通じるはずもなく、結局また2人を送っていく羽目に。
その帰り道、気づいてしまった。
私たちを見ながらひそひそ話す近所の人たちの姿を――
そして今日も、あの親子は笑顔で手を振る。
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