前兆は全くない。
それは突然訪れた。
中学生だった当時、私のクラスの女子の雰囲気はよくなかった。
常に誰かが誰かの陰口を言っているような状態。
陰口を言うことで結束が強くなるような、そんな錯覚をしていたんだと思う…。
* * *
※本記事は、過去に掲載した【悪意と無関心に囲まれた日々】の冒頭エピソードをまとめた総集編です。
はじめに
ちくまサラと申します。
今回のお話は、実話をもとに再構成したものです。
特定の誰かを断罪する漫画ではありません。
小さくても一人一人の悪意が集まると大きな渦になること。そして色々な意味で忘れられない出来事になった私自身のエピソードとして紹介したいと思います。
スカッとな結末ではありませんので、ご注意ください。

「証拠」があって、その内容が重く、悪質であれば、法的措置をとることも可能だと思います。
しかし…

「無視」「陰口」は、いじめのうちに入らないと言う人もいます。
本当に壮絶ないじめに遭った人からしたら、「こんな程度で」と思われるかもしれません。
私自身も、もしもう一度同じ経験をしたら乗り越えられると思います。
しかし、当時の幼い私にとっては本当に辛い出来事でした。

当時は常に誰かが誰かの陰口を言っているような状態でした。
陰口を言うことで結束が強くなるような、そんな錯覚をしていたんだと思います。
他のグループではなく、自分のグループの中で一人をターゲットにし、陰口を言い、仲間外れにして追い出すということをくり返していました。

前兆は全くありません。
それは突然訪れます。

空気を読むことが苦手な私にもわかるほど、あからさまでした。
私が入る隙間がないくらい、がっちりと身を寄せ合い、私に聞こえない声で喋る二人。
理科室に着くまで、一度も私を振り返ることはありませんでした。
「まさか」
「でもこれはやっぱり…」
「嫌だ、嫌だ、嫌だ」
心臓がドキドキする反面、体は冷たくて、足元はフワフワしていました。

そう、これはキッカケにすぎませんでした。
