の続きです。
前回は、ジャイアンを良く知る人物の
証人Aさんが来てくれた所で
終わっていました。


ジャイアン君は、幼稚園の頃から既に
一人でもゲームセンターへ行ける子で、
そして一人でも遊んで来る子でした。

幼稚園の時も、トラブルが起きた事があって
ジャイアン君のお母さんに言った事があったそうです。
「それはどうも申し訳ありませんでした」とはいうものの
変わる事はなかったので、
親に言えば何とかなるだろうとは思わない方がいいと
言われました。
何より、保護者会や参観日などでも
お母さんが学校に顔を出す事はほとんどありませんでした。

なにしろ、まだ小学1年生ですので、
あまり深い事は考えていません。
お金を脅し取ろうとか、盗もうとか
そういう考えではなく、
ただ単に、ゲームセンターで遊びたいのに
誰もお金を持っていなくて行けないから、
次からはお金を持ってくるように言ったのではないか。
必ず持って来させる為には、
「持って来ないと仲間に入れない」と言うのが有効だと
知っていたのではないか。
だから、親や先生に言うより、
子供本人に注意してみてはどうかとアドバイスしてくれました。
他のママ達も、事を大きくしたくないという気持ちもあり、
ジャイアン君本人に話す事に決めました。
「いつも遊んでくれてありがとう♪」
その言葉から始まり、
まずは、本当にゲームセンターが目的だったのか聞くことに。
証人Aさんの言う事は本当で、
ジャイアン君は、ゲーセン目的でした。
「お金は持たせられないの。
ゲームセンターにも、うちは行ってはいけないと
言ってあるの。
だから、お金を使わずに遊んでくれる?」
と伝えました。

素直に、「わかったよ…」と
言ってくれました。
これで一件落着です。
ママ達がタッグを組んで
事件は解決することになりました。
ママ友とはいかなくても、
保護者同志の繋がりを持っていると、
子供に何かあった時に力になってくれたり、
協力し合ったり、
色んな情報も入ってくるのでとても良かったです。
この時に関わった子供達は、全部で7名ほどいました。
その7名全員が、ジャイアン君の言う事を聞いて
家からお金を持ち出そうとした。
私がこの時に、怖いなと思ったのは、
この事件そのものより、
まだ小1で、これだけの人数を従える権力を
持っていた事。
「逆らってはいけない」と他の子が思う何かが
この子にはあったのでしょう。
余談ですが、5年と6年の時は
大変でした。
次回、最終話です。
その後、自分の子供に話した事を
書きたいと思います。
つづく。
