産むべきか、諦めるべきか…夫婦の話し合い【三つ子を妊娠した時の話③】by ちょここ
こんにちは。ちょここです。
今回は、「三つ子を妊娠した時の話」の3回目です。
◆前回のお話はこちら
まさかの三つ子妊娠!どうしよう…!【三つ子を妊娠した時の話②】
二つ目に訪れた病院にて、三つ子妊娠が判明しました。
そして、多胎の場合、未熟児として生まれる確率も高いので、
もっとNICUが充実している大学病院を紹介してもらいました。
【三つ目の病院、大学病院へ】
「三つ子ですね。おそらく一卵性の。」
三つ子ということは、間違いありませんでした。しかも、おそらく一卵性ということでした。
そして、詳しく、多胎妊娠について、説明を受けました。
【多胎妊娠について】
重要なのは、卵性の種類というよりも、絨毛の数(胎盤の数)、羊膜の数(胎児を包む膜)で、
出産に向けて注意すべき内容も違ってくるとのことでした。
私の場合は一絨毛膜(一卵性)。
羊膜については、一絨毛膜の三つ子の場合、胎児1人ずつに羊膜がある三羊膜が一般的。
私の場合、まだ三羊膜が確認できませんでした。
「まだ8週目だったので、週数が早くて確認できないかもしれません。」
ただ、万が一、一羊膜なら、現実的に出産までたどり着くのが厳しいということ、もし出産できても
障害をもって生まれてくる確率が高いということを、過去に先生が診てきた双胎の場合も含めて説明してくれました。
【そして、先生の衝撃的な一言が…】
「僕は、15年間産科医をしていますが、三つ子で一絨毛膜一羊膜を診たことがありません。」
「!!!!!」
『15年間、沢山の多胎妊婦さんを診てきた先生が、今まで診たことがないケースが私なんて、、、。
でも、きっと、そのうち羊膜が見えるはず(早く羊膜出てきて・・・)。』という思いでした。
長男ハルの時も、飲めず食えずの吐きつわりでしたが、三つ子の時はさらにひどい状態でした。
出産までたどり着けないかもしれないんだから、早く諦めた方がいいんじゃないかと思ったり、
自暴自棄にもなっていました。
【夫婦での話し合い】
先生は、一羊膜だった場合に考えられるリスクを、丁寧にわかりやすく説明してくれました。
その説明を受けて、一羊膜なら三つ子を諦めた方がいいんじゃないかと感じました。
ただ、旦那の意見は、、、
授かった命を諦めることなんかできない。その気持ちも凄くわかりました。
ハルの前に、初期流産を経験しているので、その時の悲しみや、自分の見る景色がグレーがかる感覚とか、、、
もう二度と経験したくないという思いもあったので。
でも、現実的なことを考えると旦那は仕事で忙しいし、3歳の息子もいるし、
親は三つ子を産むのを反対しているし、正直、どうすればいいかわかりませんでした。
この頃は、毎日のように、産むべきか、諦めるべきかをずっと考えていました。
でも、考えても考えても、結局のところ、はっきりとした答えを出すことができませんでした。
ただ、旦那の前向きな後押しもあって、「三羊膜なら産もう」と覚悟を決めました。
(今思えば、先生の「15年間で三つ子の一絨毛膜一羊膜を見たことがない」という言葉に期待していたのかもしれません。)
次回に続きます。
◆今までのお話
第1話 双子妊娠が発覚?! 喜びも束の間、先生の言葉で一気に不安に苛まれ…
第2話 まさかの三つ子妊娠!どうしよう…!
~作者:ちょここさん~
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