姉の弟への愛情。自閉症の息子がお姉ちゃんっ子である理由とは?『息子は自閉症。ママのイラスト日記㉝』

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お姉ちゃんと自閉症の息子が2-3歳の頃の思い出話をした。

先日、ふとしたことで、お姉ちゃんと過去の思い出話になりました。

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こもたろが2~3歳くらいの頃は、本当に大変で、私は気が滅入ることもありました。
「あの頃は大変だったなー」と私がつぶやくと、お姉ちゃんが「ほんと、きつかった」と言いました。

お姉ちゃんは自閉症の弟が外に出るとパニックを起こすのが辛かった。

私が「えっ、覚えてるの?お姉ちゃん、まだ4~5歳くらいだったよね」と聞くと、
お姉ちゃんは「覚えてるよー。こもたろがあちこちでパニックを起こして泣いてたね」と答えました。

それを聞いて私は申し訳ない気持ちになりました。
その頃はまだ2人とも小さかったので、どちらかを家に置いて出かけるのは無理。
買い物へ行くにしろ、お姉ちゃんの習い事に行くにしろ、いつも2人を一緒に連れて行動していました。

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仕方ないこととは言え、こもたろが一緒にいることは、お姉ちゃんも負担が大きくなっていたと思います。

私はお姉ちゃんに謝りました。

「こもたろが泣くと、周りの人たちに見られることもあったよね。お姉ちゃんはまだ小さかったのに嫌だったよね。ごめんね」

お姉ちゃんが一緒にいると辛かった理由は「周りの人にみられること」が理由ではなかった。

するとお姉ちゃんは「違う違う、そうじゃない」と答えました。

「私がきつかったのは、こもたろの泣き顔を見ることだよ。すごくつらそうで悲しい顔をしてたから」

私「え、そうなの?」

思いもしない回答に、私はキョトンとしてしまいました。

お姉ちゃん「そうだよ。もらい泣きしそうだったよー」

姉の弟への思い

「周りの人に見られてるのはわかったけど、まだ小さかったからかな。それは気にならなかった。ずっと、こもたろ頑張れーって思ってたよ」

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お姉ちゃんが小さいころから、こもたろのことを大切に考えてくれていたことに驚き、そして感謝の気持ちでいっぱいになりました。

こもたろが今こうやって成長を見せ、私たちに応えてくれているのは、お姉ちゃんの存在が大きいのかもしれません。

すっかりお姉ちゃんっ子なこもたろ。

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お姉ちゃんの思いが通じているのだろうな……と思うと、なんだか嬉しくなります。

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