泊まりに来た子供が私の顔を見て『ケガしてるーーー!』初めての“週末里親”で大パニック【週末母ちゃん③】 by みよ
【週末里親とは】
児童養護施設の子どもに月1〜2回お泊まりに来てもらい一緒に遊ぶ里親さんを週末里親といいます
毎回同じ子が来てくれるので 親戚のおばちゃんの様な立場で子どもの成長を見守ります
◆今までのお話はこちらから
第3話/全40話 「ケガしてるー!」
こんにちは!
大阪で週末里親をしているみよです
この漫画は私と里子のBOWがただただ遊んでるだけの育児漫画です
小4でウチの里子になったBOWも今は中3になりました
第3話はBOWが初めてウチにお泊まりに来た時の話です
施設でお友達や職員さんに囲まれて賑やかに楽しく暮らしているBOW
ですがこの日はたった1人で 知らんおばちゃんの家にお泊まりです
怖かったやろなぁ〜 緊張したやろなぁ〜
皆さんのお子さんはたった1人で知らんおばちゃん家に行けますか?
普通嫌やよね( ̄▽ ̄;)
でも施設の子ども達は勇気を振り絞って週末里親さんのお家にお泊まりに行きます
なぜなら「家庭での暮らしに憧れているから」です
施設での暮らしが嫌な訳ではなく それはそれで楽しいんだけど 家庭というのも味わいたい
だから慣れ親しんだ落ち着く環境の施設から1歩踏み出し たった1人で知らん環境に飛び込むんです
お泊まりをする前に面談もあるので
全く初対面のお家に行く訳ではないですが 子どもの心の葛藤と勇気を思うと「よく頑張ったーーーー!!!」とハグしてやりたい(ノД`)
きっと送り出す職員さんも「大丈夫かな?ちゃんと寝れてるかな?」と気が気じゃないと思います
「やっぱり怖いから嫌や」という子にもお泊まりが楽しみになる様に話を持っていってくれたり 事前の準備を万端にして送り出してくれてはると思います
職員さん ありがとうーーー
ですが こちとら働くお母ちゃん
٩( 'ω' )و
なんせ忙しい
そして時間がない
仕事帰りにお迎えに行きダッシュでスーパーに買い物に行き帰宅
帰ったらまずお風呂に入りたい私
リビングのTVを付けて「TV見ときぃ」と緊張するBOWを1人にしてお風呂へGO
さっぱりすっきりしてリビングに戻ると私の顔を見てパニックになるBOW
「どないしたん?!ケガしてるー!」と騒いでいます
私は意味がわからず「どこケガしたんやろ?血でも出てるのかな?」と顔をさわってみますが 血は出てない…
BOWが涙目になりながら
「眉毛なくなってるーーー!!!」
おいおいおいおいおいおい
ちょっと待て∑(゚Д゚)
いうて私そんなでもないで
そんなん言うたら他の女の人のすっぴん見たらビックリすんで!
化粧といって色を顔に塗ってんねん
お風呂上がりがホンマの顔やねん
こんこんと説教…いや…化粧の説明をしたら
「え?そうなん?良かったー お風呂で転んで壁に顔ずるーんって擦れて眉毛取れたんかと思ったーε-(´∀`; )」って
ピュアボーイ
お風呂の前後で顔が変わる人を初めて見たんやね
初めてが私でホントに良かった
これが思春期になり
可愛い彼女ができて 彼女が初めてすっぴんを見せてくれた時に
「どないしたん?!眉毛なくなってるー!」とパニックになってしまっていたら…
彼女 一生残る心の傷ですよ
未来の被害者を未然に防ぐことができた
家で暮らしていれば お風呂に入れば眉毛が取れることも自然と理解します
里親さんの役目ってこういう何でもない日常を子どもに見せることやと思うんです
職員さんも眉毛取れると思うんやけどなぁ
若い職員さんは眉毛ふさふさなんかなぁ?
施設長さんがこのお話を読んでくれはった時
「施設あるあるやなぁ」と仰ってたのでBOWだけではないみたい
ご飯も食べてお布団に入っておやすみなさ〜い
でもやっぱり緊張で寝られへんよね
そりゃそうや
「なあなあ 寝られへん…」
とBOWが何度も言って来ますが
私は眠い( ̄^ ̄)
「そのうち寝れるよ 目つむっとき」とさほど相手にもせんと寝てました
寄り添ってあげれなくてごめんよ
眠いねん
お泊まりも何回か来る内にBOWも慣れて来て夜もぐっすり眠れる様になりました
今では勝手知ったるお家になり のんびりくつろいでくれてます
あの日 たった1人で勇気を振り絞って踏み出した一歩は 今は安心出来る場所となり彼の大切な居場所となりました
な〜んにもオモテナシなんてせえへんけど ご馳走も出てこないけど
一般のご家庭でいうところの「おばあちゃん家」みたいな落ち着く居場所になれてるみたいで私も嬉しいです
いずれ施設を退所して1人暮らしをしてからも
何かあれば…何もなくても
たまにはウチに来てのんびりくつろいでね〜
╰(*´︶`*)╯♡
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