保育園選びはいつから? 保活の基本5箇条!
保活ママの心の叫び「保育園落ちた日本死ね」という流行語が生まれた2016年から早3年。
今もなお、厳しい状況が変わらない保育園問題。保育園に入れるための活動=保活も年々激しさを増しています。
では、後悔しないための保活にするために、私たちはどのように準備をしていけばよいのでしょうか?
いつから保活の準備をすれば良いのでしょうか?
保活に対してなんとなく知識がある方も、そうでない方も必見!
これを読めば保活のすべてがわかります!
1. 保活って何? 具体的にどんなことをするの?
保活とは、「保育園に入れるためのあらゆる活動」のことをいいます。なんとなくイメージできる方も多いかと思いますが、具体的にどのようなステップを踏んで保活をしていけばよいのでしょうか? そこで、簡単な流れをまとめてみました。
保活の大まかな流れ
1) 情報収集
2) 見学会or説明会に参加する
3) 入園申し込みの手続き
4) 内定ゲットor待機(待機児童と呼ばれる語源)
パッとみた感じではあまり大変そうには見えないかもしれませんが、実はとても時間がかかり、そして体力気力ともに使う重労働なのです……
保活を経験したママたちの多くが、「保活は大変だった」と感じている方がほとんどだそう。
では、どのようなことに大変さを感じたのでしょうか?
1-1.保活が大変だったいうママ続出! そのワケは?
1)バラバラな情報の集約に悪戦苦闘!
保育園に関する情報は基本的に紙媒体のものが多く、また一箇所に情報が集約されていないケースが多いのが現状です。
そのため、自治体や園のホームページや配布資料を個別にチェックしなければならないことがとてもストレスに感じるという声を多く耳にします。
2)見学や説明会の予約がなかなか取れない!
様々な情報を調べた上で、「いざ保育園の見学会や説明会の予約を取ろう!」という段階にきて、初めて保活の厳しさを感じる方も多いようです。
実は、この予約するという行為がとても大変なのです。
このような予約は電話で受けつける場合が多く、なかなか電話が繋がらないこともあるようです。
「保育園に入園できるかできないか」という以前の段階で、保活の厳しさを感じるとは驚きですね!
3)見学会などのハシゴがかなりの重労働!
見学会や説明会の予約が取れ、ホッとしたのも束の間! たくさんの園に足を運ぶのも
かなりの重労働なのです。妊娠中の方はもちろん、小さな赤ちゃんを連れての外出はとても大変なことです。
パパやママはもちろん赤ちゃんにもかなりのストレスがかかってくるでしょう。
1-2.いつから始めるべき? 何歳が一番入りやすいの?
保活を始める時期は、年々早まっている傾向にあります。保活を始める多くの方が妊娠中から生後6ヶ月の間にスタートさせているそうです。
なぜ、そんなにも早い段階で保活を始める方が多いのでしょうか? それは、ずばり0歳児が一番入りやすいとされる年齢だからなのです。
1-3.なぜ0歳児が一番入りやすいの?
0歳児は必要な保育者も多いため、他の年齢の子どもたちに比べて受入人数が少なく設定されていることがほとんど。
そのため、一見狭き門のように思う方も多いと思います。
しかし、0歳で入園した子どもたちがそのまま1歳児クラスに進級するため、1歳児の新規入園の枠がかなり少なくなってしまうのです。
そのため、0歳児が一番入りやすく、1歳児の新規入園が激戦となる傾向があるのです。
しかし、このような風潮が常識となりつつある昨今では、0歳児でないと保育園に入れないと懸念するご家庭が増えてきています。
そのため、0歳児も1歳児と変わらないくらい厳しい状況になっている自治体も年々増えてきているようです。
2.保活のポイント 5箇条
保活のおおまかな流れや仕組みについてご説明をしてきました。ここからは、「保活をする上での重要なポイント5箇条」をご紹介していきます!
ポイントその① 保育園のことについて知ることからスタート
保育園と一言で言っても、様々な形態の施設があることをご存知でしょうか?
ここでは、認可保育園、認可外保育園、認証保育園、その他ベビーシッターなどの保育サービスについて説明するとともに、各施設の保育料についても触れていきたいと思います。
認可保育施設
一般的に言われている認可保育施設に関してご説明していきます。
・認可保育園
国が定めた認可基準(広さ、保育士などの職員の人数、給食設備など)を満たし、都道府県知事に認可された保育施設のことをいいます。
保育園に入園を考えているほとんどの方が、この認可保育園への入園を希望しています。認可外保育園に比べて、保育料も安く設定されているため、経済的な面からも希望する方が多いのでしょう。
・認定こども園
幼稚園と保育園のいいとこ取りをして、両方の良さを併せ持った施設のことをいいます。
最近では、保育園にいながら幼稚園の教育が受けられるとあって、この認定こども園に入園を希望されるご家庭も増えてきています。
・地域型保育事業(家庭的保育、小規模保育、事業所内保育、住居訪問型保育など)
保育園よりも小規模の施設で、0〜2歳までの子どもたちを保育する事業のことをいいます。
一般的には、保育ママや小規模保育がこの事業に該当します。
また、障害や疾患などで1対1のケアが必要なお子さんに対しての住居訪問型保育などもあります。
認可外保育施設
認可外保育施設とは、認可されていない保育園、いわゆる「認可外保育園」のことをいいます。
認可外保育園の中には、24時間保育を実施している園や、習い事などのアクティビティーが充実しているなどが多く存在し、園それぞれに特色があります。
最近では、英語教育に特化したインターナショナルスクールなどの施設なども増えてきており、教育面に力を入れている施設が増えてきています。
この認可外保育施設は、保護者の就労状況などに関係なく入園できる園ができ、そして手続きも簡単なところが多いため、認可保育園に比べてハードルが低いのが特徴です。
また、在住している地域など関係なく申請できるのもうれしいポイントです。
しかし、その一方でデメリットもあります。
認可外保育園は、一般的に保育料が高めに設定してある園が多く、金銭的な負担がかかってきます。
そのほかにも、施設の環境や給食の質、そして先生たちの対応なども園によりかなり差があります。
入園した後、こんなはずではなかった…… と思わないためにも、信頼できる保育園であるかどうかを見極めることがとても重要になってきます。
認証保育園
東京都内にお住いの方は、「認証保育園」という施設をご存知の方も多いかと思います。
認証保育園とは、東京都独自の基準により設置された保育施設のことをいいます。
認可外の施設ではありますが、認可保育園と認可外保育園の中間というイメージを持っていただけるよいでしょう。
また、補助金が出るケースが多いため、認可保育園と同じくらいの保育料で利用することができるようです。
所得の多いご家庭の場合は、収入によって保育料が変わる認可保育園よりも一律の保育料の認証保育園の方がコストを抑えられることもあるようです。
また、認証保育園などの無認可保育施設を利用しているお子さんは、認可保育園の申し込みの際にポイントが加算されるという自治体も多く存在するため、ポイント稼ぎとしてあえて入園をする方もいるようです。
この東京都の認証保育園と同じようなシステムは、各自治体にあるようで、横浜市の「横浜保育室」や、仙台市の「せんだい保育室」などがあります。
保育料について
1)認可保育園の場合
認可保育園の場合、ずばりご家庭の収入によって保育料が変わってきます。しかも、その保育料は自治体が定めるために、各自治体で料金も異なってきます。
また、預けるお子さんの年齢によっても保育料に差があります。一般的に、保育者の数が多く必要とされる3歳未満の子どもの保育料の設定が高めにされています。
そのほかにも、預けるお子さんが2人目や3人目の場合、保育料が半額、もしくは無料で預かってくれるなどの優遇措置をとる自治体も多く存在します。
2)認可外保育所
先ほどもご説明した通り、認可外保育所は園独自の保育料を設定しているため、所得などによって保育料は変わりません。
しかし、東京都の認証保育園などを利用する場合、各自治体から補助金がもらえるケースがあるため、認可保育園と同じくらいの保育料で預けることもできるようです。
ポイントその② ご家庭の点数(指数)をチェックする
認可保育園に入園する際の選考で重要になってくるのが各ご家庭の「利用基準指数」です。
家庭状況をポイント化していき、ポイントの高い方から順に認可保育園に入所できると言うシステムなのです。では、具体的なポイント制度の仕組みについて確認していきましょう。
「基準指数」と「調整指数」と「優先順位」っていったいなに?
1) 基準指数
基準指数とは、就労(フルタイムか就学中など)や健康状態(障害や疾病など)を基本的な情報を点数化したもののことをいいます。
基本的に、激戦区といわれている自治体にお住いの方の場合はこの基準指数が満点であることがスタートラインといわれています。
たとえ満点であったとしても、入園することができないという方がとても多く存在しているほど、厳しい状況なのです。
そのため、就労予定の方やフルタイムで働いていない方にとって、とても過酷な戦いになるということは言うまでもありません……
2) 調整指数
基準指数に加点減点の調整する点数のことをいいます。
(例)
すでに就労中で無認可保育園に預けている→加点対象
同じ園に兄弟姉妹が在籍している→加点対象
同居している、もしくは近所に住んでいる祖父母がいる→減点対象
3) 優先順位
基準指数や調整指数が同じご家庭があった場合、各自治体が設定する優先順位に基づいて入園者が決定されていきます。自治体によって、この優先順位の内容を公表していないところもあります。
(例)
所得の低い家庭が優先される
居住年数が長い家庭が優先される
まず確認しておきたいのは、ご自分の世帯の指数がどのくらいなのかということ。そして、お住いの自治体で認可保育園に入るためには、最低でもどのくらいの指数があったらよいのかを確認することです。
この2点を確認しておけば、どのくらいの確率で認可保育園に入ることができるかどうかをある程度予測することができます。
自治体によって減点加点などの基準が異なりますので、事前に確認しておきましょう。また年度によっても細かなルールが変わってきますので、最新の情報を得るようにしましょう。
ポイントその③ とにかく情報収集を!
様々な媒体で流れる必要な情報を的確に収集する。このことが保活をしていく上で何よりも大切なことです。
何気ないママ友同士の会話も、情報交換としてとても有効的な手段です。どんな時でもアンテナを高くしておくことを忘れないでおきましょう。
そして、わからないことをわからないままにしないことが、保活を進めていく上でとても重要なことになってきます。
みなさんは「保育コンシェルジュ」というサービスを聞いたことはありますか?
保育園問題の厳しい状況を解決すべく、各自治体や各企業が力を入れているサービスのことです。
認可保育園だけでなく、認証・無認可保育園などの情報提供はもちろん、入園に向けてのあらゆるサポートをしてくれるありがたい存在です。
ご自分で調べても理解ができないことがあったら、保活のプロである保育コンシェルジュに相談することをおすすめします!
ポイントその④ より多くの受け入れ先を検討しておこう!
認可保育園を第一希望にされるご家庭がほとんどだと思いますが、万が一入園できなかったことを考慮して、認可外保育施設も視野に入れて保活をしていきましょう。
ご自宅から通える範囲内にある認可外保育施設の見学や説明会にも参加をし、「ここなら子どもを預けても安心だ!」と思える施設を探してみましょう!
ポイントその⑤ 希望園の優先順位も要検討!
認可保育園の申し込み際に入園希望の園を記入するのですが、その優先順位の付け方も非常に重要になってきます。
「できたら家や駅から近くて、きれいな保育園に入園させたい!」と思うのが親心ですよね。
しかし、そのような保育園の場合、倍率が高いことが多いのです。
過去の入園希望者のデータを開示してくれる自治体が多いので、それらの資料をもとに予想し、作戦を練っていきましょう!
3.早すぎるということはない! 気になり始めた時が始めどき!
共働きの世帯が年々増えていく中、激しさを増していく保育園問題。たかが保活、されど保活。
やり始めると、どこまでやればよいのかよくわからなくなってくるものです。
しかし、大切なお子さんを長い時間預ける場所ですから、何も情報がない中で申し込みをするのは大変危険な行為です。
大変ではありますが、ぜひご自分の目で見て、そして知り得た情報をもとに、ご家庭にマッチした保育園を探してみてください。
保活をするタイミングに早すぎるということはありませんので、保育園の入園を考え始めた段階で少しずつ動いていくことをおすすめします。
働きたいと思う人たちが1人でも多く活躍できるよう、より充実した保育サービスが展開されることを期待したいですね。
(参考)
すくすくジャパン(内閣府・文部科学省・厚生労働省)
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/event/publicity/pdf/naruhodo_book_2804/w_print.pdf
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