留学生と子供達の関わりの主役は意外にもポケモンだった!?【子育てママがホストファミリーやってみた⑤】 by すぬこ
【すぬこ家のスペック】
すぬこ→専業主婦
夫→名古屋に単身赴任して3年ののち、戻ってきたサラリーマン。帰りは毎日午前様。
ムスメ→おしゃべり、活発な小学生
ボウズ→おとなしくてのんびりしている幼稚園生
【我が家に新しい留学生がやってきた!】
さて、一人目の留学生のアナが帰国。
そこから2週間して、次の留学生がやってきました。アナの帰国する1か月ほど前に、日本語学校から次の学生の打診がありました。もちろんうちはOK。
二人目の留学生は15歳!ハイスクールに入学する前のお休みを利用してやってきました。名前はマリア。滞在予定は1ヶ月。
【留学生マリアはイスラム教徒!】
彼女は、アメリカからやってきたのですが、国籍はサウジアラビア。イスラム教徒です。
さすがにご両親も心配で、日本に一緒の飛行機でやってきたそうです。
とっても元気で、明るくて、松本人志の大ファンで、「ごっつええ感じ」が大好き。
日本語は、アメリカに留学していた日本人学生から教わったそうなので、「マジでー」「ヤバい」、そして日本のお笑い番組の見過ぎなのか「ホンマに」なんて関西弁も混ざります。
【マリアのご両親とお食事へ!】
うちに来てから2週目くらいの週末、ご両親がそろそろ自宅のあるドバイに戻るので、その前に一緒に食事をしましょうということで、都心へ家族全員でおめかししてお出かけ。
ご両親もアメリカ滞在が長いので英語も堪能。マリアと両親はアラビア語で話して、ご両親と私たちとは英語で話して、私たちとマリアは日本語で話すという3か国語が飛び交う食事会に子供達も目を白黒。よい経験だね。
そして、ムスリムなので料理のオーダーの時には必ず、「豚肉抜きで」と一言添えます。
お父さんは特に敬虔なイスラム教徒。でも、地元の教育に疑問を感じ、マリアとそのお姉さんをインターナショナルスクールに入れて英語を話せるようにしたのだとか。そして、子供の教育のために職を変えてわざわざアメリカに移住したそうです。マリアは現地の学校に通ったことがないので、アラビア語の読み書きはあまりできないと言っていました。
ご家族の大切な娘さんたちを預かっているという感覚が、未熟な私たち夫婦にはあまりなかったのですが、マリアのご両親と会うことで、絶対に安全に家族のもとに留学生たちを帰さないといけないんだという、かなり後付けな自覚が芽生えたような気がします。
お別れの時、子供たちもきちんとご両親とハグをしてさようならをしました。
ご両親はとても寂しそうだったけど、マリアはケロっとしています笑。
【マリアのその後は】
マリアはこのあと、アメリカのハイスクールを卒業して、日本の大学に入学しました。
大学ではお笑いサークルに所属。
でも、お笑いはあくまで趣味にして、きちんと就職したい。そして日本で就職するか、アメリカに帰るかさんざん迷った挙句、日本で就職しました。そして1度転職して、現在に至っています。思い返せばマリアがうちにホームステイしてから10年くらい経つのですが、彼女が一番長く日本に滞在しているのでよく会っています(来週も彼女のご両親と一緒に会う予定だったりします)。
この前は日本人の彼氏ができたという話を聞いて。
「いつかママさんにも会ってほしい」と言われて、なんだか花嫁の母みたいな気分で不思議な感じでした。
【子供達と留学生のコミュニケーションの主役はゲームだった】
さて、ここから子供たちと留学生たちとの関わりがゲームベースになっていったりもします。
時に、うちの子たちの世代はDSブーム。アニメもゲームもポケモン一色。
ちょうど20歳前後の留学生達も、ちょうどポケモン世代。ポケモンで話が通じ合います。
ポケモン is universal.
【ポケモンは世界共通!】
ある子はDS&ポケモンのゲームを持ってきていたので、子供たちとバトルもするし、ポケモンの交換もするし、一緒に浜松町のポケモンセンターにも行くし、私そっちのけで話が盛り上がっています。
そして、絵が上手な子もいて、ビニール傘にペイントマーカーで大きくポケモンの絵を描いて、それを雨の日にさして学校に行ったり。子供たちの羨望のまなざしが向けられます。
ピカチュウ以外は、ほとんど、ポケモンの名前は各国で違っているとか、そんな豆知識も教えてもらいます。
ある夏、ポケモン映画のチケットを子供2人分、大人1人分買ってあったのですが、私が付き添うべき大人分のチケットを留学生に渡して、「これで子どもと見に行ってくれる?」と子守をお願いしたりして。私は見たくもない映画を見なくていいし、子守はお願いできるし、留学生はただで映画が観られるし、お互いいいことづくめ!
15人来た留学生のうち、10人くらいは結構なポケモンファンだったというおまけつき。
私は、ゲーム関係はのめりこみすぎなければやっていいよっていう、結構ゆるい親だったので、これがコミュニケーションツールとなって、子供と留学生の関係がより深まるという、なんだか、面白いことになってきました。
そして、ポケモン以外では、Wiiのスーパーマリオブラザースにハマっていた頃だったので、コントローラーが3つあった我が家では、子供ふたりでは乗り越えられないステージを留学生と共に乗り越えてもらったりもしました。帰国の直前までコントローラーを握っている留学生もいました笑。それは今でも笑い種になってます。
つづく
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