親に向かって泣き叫び、心の泥を吐き出した結果・・【めいの妙な癖!育つ環境は癖を作る④】 by めい
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【衝突】
私は幼少期より心に決めていた進路があり、その情熱は高校生になっても変わらず燃え続けていました。
当然将来は心に決めていた進路と同類の仕事をしたいと思っており、いざその事を親に話すと
との回答でした。
真面目な親からすると、私が長年夢見ている進路先は不安でしかなく、仮にその職業を仕事にした場合食べていけるのは本当に一握りの人間だけで、自分の娘がその中に入れるなんて到底思えないと感じていたようです。
では奨学金を使って自分でどうにかすると言っても、それもダメとの事。
これについては、子供に借金はさせないという親心から言ったんだろうと今になれば分かりますが、理由も言わずダメの一点張りだった両親に、当時の私はどうしても私の希望する進路を反対したいんだ…!と感じていました。
【心の泥】
親から希望する進路を真っ向から反対されてしまい、愕然としつつ私は反論しました。
こう言われ、少し怯んだ親が苦し紛れに言った
「その進路なら今まで行かせていた習い事や塾はなんだったんだ。関連性が全くなく無意味じゃないか。」というセリフに私の心が爆発。
親側も本気で言ったわけではないと思いますが、この言葉に酷く心が乱れました。
頭で叫んだつもりだった言葉は知らぬ間に叫びに似た声となり、気づいたら床に突っ伏して大泣きしている自分がいました。
進路の話をしていた筈が、全く関係のない話をしている自分にも驚きました。
親はとても驚き、開いた口が塞がらないような状態でした。
いつも家で一番ひょうきん者で悩みなどなさそうに見えた娘が
そんな事を考えていたとは…と困惑した両親の顔が、今でも忘れられません。
親からすると毎日懸命に働き、3人の子供が不自由ないようにしてきたという自負があり、母に関しては、とんでもない姑から逃げたいと思いつつも、自分を奮い立たせながら、なんとかここまでやってきたと思っていたでしょう。
そこに娘からこのような事を言われるだなんて、夢にも思っていなかったという顔をしていました。
親になった今でこそ「子供にあそこまでストレートに言われて親も辛かっただろうな。親も親なりに大変だったのにな。」と思う事もありますが、当時の私はまだまだ子供で、こういった方法で心の泥を吐き出す事しか出来ませんでした。
親から暴力を振るわれていた訳でも無い。
金銭的に苦労させられた訳でもない。
愛情も与えてくれていたと自覚もある。
だけど、育った家は安心できる家ではなかった。いつも誰かが怒っていて
そういう大人を見る度に勝手に1人で心をヒリヒリさせていた。
そこが欠落しているだけで、こんなにも息苦しい日々でした。
とてもシンプルに言うならば、私のそばにいる大人達には仲良くしていて欲しかった。楽しく笑いあって欲しかった。これだけだったと思います。
一見簡単そうに見えるのに、そういった事が難しく不可能だった家に育った私。
つくづく家族とは難しいものだと感じます。
私が大泣きしながら長年溜まってた心の泥を親に訴えた事で
家庭環境は変わったのかと言いますと、ビクともしませんでした。
相変わらず祖母は母を虐め、父は祖父に嫌味を言う生活。
私の家の歪みは、子供の叫びで動くような簡単なものではありませんでした。
進路については、話し合いを重ねた結果親が折れ、希望する学校に進む事となり、私は家を出て寮に住む事が決まりました。
初めて家を出る不安よりも、この家から出られる!自由だ!という気持ちの方が大きかったです。
続きます。
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