児童精神科での予想外の診断。診察後、私に声をかけたのは……【チックはある日突然に②】 by まめねこ
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◆前回のお話
4歳息子の『やめられない咳払い』を診てもらうため児童精神科へ【チックはある日突然に①】
息子が自閉症やADHDという発達障害かもしれない。
もちろん落ち込みましたが、どこかで救われた気もしていました。
ここでは詳細は書きませんが、息子は「みんなと違うのではないか」という思いがずっとありました。
チックをきっかけに、もし診断がつけば治療ができるかもしれない。
チックがその病気からきているのなら治るかもしれない。
そう考えました。
【子どもを病気にしたいの?】
カウンセリングとテストを受け、いよいよ結果が出る日。
私の中で様々な想定を繰り返し覚悟を決めて臨みました。
結果は
「診断はつきません」
と。
私が一番疑っていたのは「多動性障害」ですが、こちらも「性格の範囲内」とのこと。
診断がつかないということは、何の治療も療育もできないということになります。
私「でも、家では一時もじっとしていません」
医師「そういう年齢でしょう」
私「チックも悪化する一方です!」
医師「チックは発達障害がなくても出ますよ」
私「でも……!」
医師「……お母さん、自分の子どもを病気にしたいの?」
しつこく食い下がる私に、医師はあきれた様子でそう言いました。
言葉を失い、診察室を出ました。
病気にしたいわけじゃない。
でも、診断がつかないと何もできないじゃない……!
【私がおかしいの?】
様子を見ていたカウンセラーさんが声をかけてくれました。
「お母さん、お子さんに対して衝動的になることってありますか?」
――はい?
最初は何のことを聞かれているのかわからなかったのですが、少しずつ理解しました。
私が虐待してないかを気にしたのだと思います。
不安定な様子の子ども、チック、診察室では診断がつかないことで医師に盾突き、そして私には産後うつの診断がある。
疑われるには十分だと自分でも思います。
気持ちがトゲトゲして
「私のせいで息子がチックになったって言いたいんですか?」と喉元まで出かかった言葉を飲み込み、病院を後にしました。
※次ページに続きます。
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