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ネグレクト親の表の姿は、誰もが尊敬する立派な母親【憧れの結婚をしたら夫と義実家がクレイジーだった母の話③】 by ふくふく

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【子供一人の孤独なゴミ屋敷での生活】

 

母と私が帰宅した後、従兄弟は夜遅くに伯母が帰ってくるまで一人で過ごします。

現代では信じられませんが、小さな子供が一人でお留守番する事も今よりはあった昭和の時代。

 

 

これはもちろん想像なのですが、

きっと、その後もずっとずっとその生活だったのかもしれません。

 

そんな生活を続けていた結果か、

従兄弟は高校生の時点で

体重100キロ超えだったとか!

特に病気という話は聞かなかったし、普通に生活していたらそうそうそんな身体にはならないと思うので……多分そういう事なのでしょう……

 

もちろん、子供に気を配れないくらい本当に多忙だったのかもしれません。

ですが、あまりにも存在が感じられなかった伯母。

子供の行事にもほぼ顔を出した事がないとか。

子供を一人きり、こんな環境に置いておける事はあまりにも異常ですが、表向きには何一つ問題が見えないのです。

 

母親は立派に仕事をして、子供は大きな病気も怪我もなくちゃんと成長している。

きっと誰もこの生活を知らない。

静かに静かに、誰にも気づかれる事のない、ひたすら静寂な世界。

これがネグレクトというものなのだなと思いました。

 

 

【ひたすらに追い求めた母親の背中】

 

従兄弟は、高学歴で、立派な仕事をしていた母親を心から尊敬していたそうです。

母親と同じ道を歩みたい!と、進路は母親と同じ、東京の某国立大学を目指しました。

しかし彼は、幼少期からルールを設けられる事なく、好きな物を食べ、好きなだけゲームばかりをするという生活をしてきた為か、勉強はとても苦手。

それで合格できる程現実は甘くはなく、当然不合格。

 

でも、従兄弟は諦めませんでした。

 

彼の目的は、ただ大学に行く事ではなく、ただ母と同じ職種につく事でもなく、

 

《母と同じ道を歩む事》

 

だから、母親と同じ大学に行かなければ意味がなかったのです。

 

そして……

某国立大学を目指して5浪目。

という情報を最後に、従兄弟のその後を耳にする事はなくなりました。

 

従兄弟がなぜそれ程までに母親と同じ道に拘ったのかは分かりません。

少なくとも、3浪もすれば諦めもつくような気もするのですが……

そんなに単純な事ではないのでしょう。

 

 

立派な仕事をして、女手一つで懸命に子供を育てた伯母の一人息子は、

 

『母親とは違って出来損ない』

 

と。

表の姿しか知らない世間は、冷たくもそんな評価を下していました。

 

 

【父と伯母の共通点】

 

伯母の話というより従兄弟にスポットが多く当たるお話となりましたが、正にあまりにも存在感がない、という事が、私には恐ろしかったのです。

 

さて、父と伯母。

この姉弟の共通点は、とにかく自分が第一で、子供の為に時間を作ったり身を捧げる事は絶対にしなかった所。

そして恐ろしい程に二人共、

 

『外面が良かった』そうです。

 

母も父と離婚すると周りに伝えた時、

「え!?あんなに良い人なのに!?」

と、誰もが驚いたらしいです。

 

誰から見ても立派な人間だった姉弟。

その歪んだ思考は生まれつきなのか、育った環境なのか。

そういえば何となく、自分が一番で外に友人いっぱいな祖母とよく似ている??

 

 

次回は最終回となります!

父の育った環境と、父と母が離婚する決め手となったエピソードを書かせていただきたいと思います!

 

~第一話はこちらから~

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◆今までのお話

憧れの結婚をしたら夫と義実家がクレイジーだった母の話シリーズ
リアリストの夫が妻の妊娠中にとった冷たい言動シリーズ
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