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癒しと安らぎを沢山くれた愛猫。寝る前にカーテンを開けて子どもたちが会いたがるのは…【ありがとう〝おまんじゅう〟猫のおまんじゅうと歩んだ17年間のお話④~最終話~】 by はなうさ

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【突然ごはんを食べなくなり

 

おまんじゅうの様子がおかしくなったのは肺水腫から1年後の20212月。

突然ごはんを残し、うんちも2日出ていませんでした。

今までよりごはんを食べるスピードはゆっくりになっていたものの、減りが明らかに遅くなり便が2日出なかったことも初めてでした。

 

この時、緊急事態宣言が出ていたこともあり電話で病院に相談したところ猫は便秘になりやすいので2日出なくても問題はないとのことでした。

ただ、ごはんを食べていないのは心配なのでもしもう1日便が出なければ連れてきてほしいということていうことで1日様子をみることに。

 

しかしやはり便は出ないまま。

 

 

次の日すぐに病院へ向かうと肺と肝臓の数値が悪く、即入院が必要な状態でした。

先生からは、年齢のこともありこのまま入院しても完治は難しいと言われました。

 

 

前の晩、旦那と話していたことが頭をよぎりました。

 

もし、先が長くない場合、治療をしてもらうことか最良なのか。

延命処置のような形になるのなら、それを施すのは自分達人間のエゴじゃないか。

小さな身体には負担にしかならないのではないか。

話し合った末、その場合は家に連れて帰ろうということになりました。

 

 

ただ。

入院して、点滴を打って、薬を投与すれば今より楽になる。

完治はしなくても、今苦しんでいるのなら、少しでも楽にしてあげたい。

まだ生きているおまんじゅうを目の前にして、私はどうしても決断出来ずにいました。

「お願いします」

気づくと私はそう言って先生に頭を下げていました。

 

家に連れて帰って来れなかったと、旦那に伝えると「多分、自分でもそうしてた」と静かに言われました。

コロナ禍でも毎日、お見舞いに行くことができたのはありがたかったです。

日に日に弱っていくでもなく、かと言って良くなっていくでもないおまんじゅう。

 

「また明日会いにくるね」

そう言ってお別れをした10日目のある日。

 

 

おまんじゅうは病院で静かに息を引き取りました。17歳を過ぎた、2月の寒い日のことでした。

火葬は、おまんじゅうの兄弟でもあったおだんごと同じ所にお願いをしました。

緊急事態宣言が出ていたので、立ち会いは不可で、車で自宅まで引き取りに来てもらい、お別れの様子は画像で送ってくれました。

 

 

子どもたちが受け止められるかも心配でしたが、長男はなんとなく理解しているようで「さみしい」と泣いていました。

次男はまだ理解が出来ず、泣いている長男をよしよしと慰めていました。

 

【今回のペットロスは

 

 

おだんごが亡くなった時は旦那の方がひどかったペットロスでしたが、今回は私の方が引きずっていました。

旦那も辛かったと思いますが、私の手前我慢させてしまっていたかもしれません。

17年間、毎日足元や手元に擦り寄ってきてくれたおまんじゅう。もういないとわかっていても、なんだかまだいる気がいまでもする時があります。

 

【お空から見守ってくれているよ】

 

「おまんじゅうはどこにいっちゃったの?」

3歳の次男が不思議そうに聞いてきたので

「お空でみんなのことを見守ってくれてるんだよ」そう教えました。

 

それからというもの、子どもたちは寝る前になると「おまんじゅうに会いたい」と言ってカーテンを開けるようせがみます。

夜空を見上げながらまだ涙が溢れることがあります。

長い間、変わりゆく生活の中、一緒に過ごしてきたおまんじゅう。

沢山の癒しと安らぎをもらいました。

さみしいよ。

会いたいよ。

ありがとう、おまんじゅう。

 

おわり

 

【追記】

今回ですくパラの連載は終了となります。

長い間ご愛読ありがとうございました!

はなうさ

 

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