繰り返す発熱。終わりが見えない日々に自信を失っていく【育児休暇後、会社勤めを続けられない。③】 by さやけん

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自宅療養で更に悪化させてしまわないか不安はあったものの、吸入治療が必要なくなるまでのおよそ2週間半

入院することなく症状は改善。医師から許可が降り保育園にも通園できることになりました。

 

どこかぬぐいきれない心配と不安の中、再び会社に復帰したのですが

復帰後数日でまた、職場に保育園からの電話がなりました。

 

 

担任の先生によると、「37.6度」の微熱に他の風邪症状は見当たらず、食欲もあり元気に遊んでいる。とのこと。

今回こそ、もしかしたらすぐに復帰できるのではないか。と思ったのですが…

 

 

元気に笑ってみせる娘とは裏腹に、検査結果は「即入院が必要」というものでした。

 

一昨日は元気だった。昨日も元気だった。朝も元気だった。今だってケタケタと楽しそうに笑ってる。

 

けれど先生からの電話で聞いた「37.6度」だった熱は、会社を早退して小児科を受診するまでのほんの1時間の間に「41度」にまで上がっていました。

 

 

会社の制服を着たままその足で受診したため、いつものように入院準備なんて持ってきてはおらずとても困りました。

おむつやタオル、ティッシュなどは売店で揃えることはできるものの、できれば一旦帰って着替えたり娘の着替えや諸々の荷物を取りに帰りたい。

けれど1歳の娘を病室にひとり置いてはいけないため、仕事中だった実家の母に電話してこちらに来てもらうことはできないか頼みました。

 

夫にも電話をし、いつもは帰宅が夜7時、8時ごろになるところ、上の子の保育園のお迎えのタイムリミットまでになんとか仕事を終わらせて帰ってきてもらえるようお願いしました。

 

いまできる段取りを全て終え、次は「いつ復帰できるかわからない」と会社に報告しなければなりませんでした。

 

 

上司は「仕方がないよ。いつ復帰できるかわかったらまた電話して」と言ってくれました。

嫌味ひとつ言われず優しい言葉をかけてもらえたのに、いつ復帰できるかわからない自分の状態に不安を感じずにはいられませんでした。

 

 

今月に入ってから何日出社できただろう。

次に復帰できるのは来月に入ってからだろう。

育児休暇から復帰して1週間休まず出勤できたことがあっただろうか。

 

会社の一員として全く機能していない自分。考え出すと止まりませんでした。

「こどもが体調不良なんだからしょうがない」とは、どうしても思えなかったのです。

 

けれど…

 

 

今考えることじゃない。

 

娘の治療に専念しよう。

会社を休んでいる今は、会社員ではなく親なのだから。と気持ちを切り替えることにしました。

 

 

入院しても、対処療法しかないため時間の経過とともに悪化していく娘。

体温計は相変わらず高熱で、夜はとにかく苦しそうでした。

 

医師の「3歳までは気管支炎を引き起こしやすくなる傾向がある」という言葉を思い出しました。

この子はこの先も何度もこうして入院することになるのだろうか。

風邪さえひかさないようにすれば、苦しい思いはしなくていいはずなのに。

母親として、風邪をひかないようもっとできることはないのか。

 

苦しそうな娘の頭を撫でながら、何度も何度も頭の中で繰り返しました。

何度も苦しい思いをさせてしまうことが申し訳なくて、可哀想で

変わってあげられたらどんなに良いかと思いました。

 

娘の熱が下がるまで、ただただ心配で心配で仕方なかったのですが…

 

 

退院し、自宅療養を経て再び保育園、会社に復帰したものの一週間もすれば熱を出す娘。

 

体温計が示す数値を見ながら「また悪化するのではないか」という不安と

それだけではない黒く暗い気持ちが思考を覆いました。

 

 

「また休むって言わなきゃいけない…」

 

娘のことだけを考えられない自分はなんてひどい親だろう。

会社に行けない会社員なんて、なんて迷惑な存在だろう。

 

周りを見ればもっと育児と仕事を両立させているように見えました。

私ほど、会社を休む社員は見たことがありませんでした。

 

母親としても、会社員としても、前に進めない自分に憤りすら感じたのです。

 

つづきます。

 

~第1話はこちらから~

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