繰り返す欠勤に募る罪悪感。ところが…【育児休暇後、会社勤めを続けられない。②】 by さやけん
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◆前回のお話
1年の育児休暇後に復帰。想像していたのとは違う現実…【育児休暇後、会社勤めを続けられない。①】
第一子出産後、1年の育児休暇を経て会社に復帰。
助産師さんに褒められるほど健康な妊婦だった私と、よく食べよく寝て元気な息子。
きっと育休復帰後の欠勤も少なく済むのではないか…と甘く考えていたのですが、保育園に入園したらとにかく感染症のオンパレード。
一週間フルで出勤できることは少なく、欠勤遅刻早退を繰り返しました。
一通りの感染症にかかり、欠勤も少なくなってきた頃
そろそろ二人目を授かりたいと願っていた矢先に妊娠が発覚。
息子を妊娠した時のように、健康な妊婦生活を送ろうと思っていたのですが…
下腹部に嫌な痛みを感じるようになり、定期健診の日を早めてもらい産婦人科へと向かったところ
「切迫早産」と診断されました。
自分の体調だけを気遣っていられた一人目の妊娠の時とは違い、育児と家事と仕事の両立は思っていた以上に体に負担をかけてしまっていたようで、
安定期に入る頃ではあったものの子宮頸管が少しずつ開いてしまっており
「このままでは早産になってしまうからトイレと食事以外は横になって過ごすように」と医師から言われました。
お腹の赤ちゃんがこのまま早産になってしまうのではないかという言いようのない恐怖と同時に
やっと息子の感染症で休む日が減ってきたところで
今度は自分のことで会社を休まなければならない…という罪悪感で頭がいっぱいになりました。
直属の上司と親しい同僚には第二子の妊娠は伝えていましたが
「切迫早産」になってしまったのは自分の自己管理が甘かったせいではないか。
また会社に迷惑をかけてしまう。
育児や出産で幾度となく欠勤を繰り返す社員なんて、さっさと退職したほうが助かるのではないか…
そんなことばかり考えながら、上司に電話をしました。
「え、また!?」と言われるんじゃないか。と想像していた私の考えとは裏腹に
「さやけんさんから結婚の報告を受けた日から、上層部は向こう6年くらいは出勤が不安定になることを想定しているから大丈夫!」
と、休職することを快く受け入れてくれました。
罪悪感と不安でいっぱいだった心の中が、まったくのまっさらになったわけではなかったものの
すっと心が軽くなり、前向きな気持ちで休養することができました。
実家の母に一連の話をしたところ、
「なかなかそんなこと言ってくれる上司はいないよ。よかったねぇ」と言ってくれました。
心からありがたく想い、きっと会社の役に立てる社員になろう。
この恩をしっかり返そう。と思ったのです。
休養から復帰した後も時々下腹部の痛みに襲われることもあったのですが、無事に産休まで勤めることができました。
自分が担当していた仕事もできるだけ誰にでもわかるように整理をし
できうる限りかかる迷惑を軽減しようと精一杯準備をし、笑顔で会社を後にしました。
そして…
予定日まで20日以上あったのですが、夜間に陣痛に襲われ
元々早産の兆しもあったし、おしるしもあったということで
促進剤を使いその日に出産することになりました。
予定日を超過し生まれた息子とは違い、2,000gちょっとで生まれた娘は壊れそうなほど小さく思えました。
産声もか弱く、おとなしくて小さくてかわいいかわいい娘のまるみ。
まるみの誕生を、家族皆で喜びました。
まだ生まれて間もない生後2ヶ月の頃、
「RSウイルス」に感染し、炎症が気管支に広がっていたため即入院するよう大きな病院を紹介されました。
生後間もない赤ちゃんが「RSウイルス」に感染した場合、重症化しやすいため軽症でも原則入院になるということで
この時の娘の気管支炎も、どうやら軽症だったようで4日ほどで退院することができました。
ところが…
※次ページに続きます。
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