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検査後、車いすに乗せられた『意味』とは?予想外の目覚め方【下血から始まった一大事⑥】 by 林山キネマ

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【予想していなかった目の覚め方】

 

麻酔が効いていると、起こされると起きれるのですがとても眠いです。

会話しようにも判断力が鈍ってしまい『うわごと』のような返事しかできません。

 

 

ワイワイ・ガヤガヤと、途切れず聞こえる『大きな音』で目が覚めました。

 

この時やっと、私は病室のとなりに誰かがいることを知りました。

音はとなりのベッドから聞こえるのです。

 

隣から絶えず聞こえてくる音と、大音量の理由とは?

 

その音はテレビの音で、とても賑やかでした。

若いアナウンサーが元気にレポートしているようなバラエティ番組っぽかったです。

 

 

眠かったのでしばらく我慢して何度かウトウトしたのですが、眠りが一瞬浅くなると毎回、となりのテレビの音で目が覚めます。

私のうなる声と、シーツのすれる音で何か感じたのでしょうか?

となりの人がカーテン越しに声を掛けてきました。

「テレビの音大きいかしら?」と。

 

何度も起きてしまうほどなので、さすがに「大きくないですよ」とは言えませんでした。騒ぐ子供の声や、古い掃除機と同じくらいの音量があったように思います。

まさか本人も自覚して、聞いてくるとは思いませんでした。

かなり年配の女性の声でした。

 

 

イヤホンをつけてくれるようにお願いしたのですが…

難聴だからつけられない」というのです。

 

相手は丁寧に理由を話してくれるのですが、私は麻酔のせいで眠いのと、検査前の下剤をたくさん飲んだり吐いたりしたので私はとても疲れていました。

申し訳ないけど、この時は「あ~困ったなー」と感じ、会話するのも気が進まない状態でした。

 

でも、となりのベッドの人はどうしてもテレビを見続けたかったようなんです。

私は入院前の書類を書いているときに看護師さんとした話や、差額2,000円の一人部屋のことを思い出しました。

 

☆次回に続きます!!

 

~第1話はこちらから~

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