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桐生さんはやっぱり…白目の涙の理由は?【又原さんはマタハラが生きがい!?㉘】 by 白目みさえ

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ちょっともう優しすぎません?

もう私ってばよくよく考えれば桐生さんがそんなことするはずないのに。

たしかに「は?」ってなったらその場で多分言う。桐生さんは言う。

陰でコソコソ根回しとか、告げ口とか苦手な人やのに。

私のために黙っていてくれたんです。

私が望んでいないと思ったから黙っていてくれた。

それなのに私は疑ってしまったことが本当に申し訳なくてただただ謝りました。

ところが桐生さんは快く許してくれるどころか
「白目ちゃんがそこまで言うってよっぽどのことがあったんか?」と聞いてくれ。

もう号泣。

私は今日あったことをわーっと話してしまいました。

 

意地悪な見方をすれば。

もしかしたらこうやって味方のふりをしながら
また私が言ったことを又原さんに言われるかもしれないって一瞬思いました。

疑心暗鬼だから。

 

でも「それでもいいから聞いてほしい」と思ったんです。

そのくらい私は精神的に追い詰められていました。

 

 

この時私は「世界で私の味方は誰もいない」という気持ちになっていました。

そんな風に考えるのは極端だ、大袈裟だと思う人もいるかもしれません。

「そんなことで?」と思う人もいるかもしれません。

 

でも人間は案外簡単にそうなります。

 

自分はうつになんてならない、精神的に弱くないと感じている人でも。

ちょっとずつ心を削るような出来事が頻発すると、あっという間にそういう思考に陥ります。

ひとつひとつは小さくても。

冷静になってよく考えればわかることでも

 

わからなくなるんです。

 

精神が疲弊すると視野が狭くなります。
視野が狭くなると「それしか見えない」状態になります。
この状態の人に「もっと広く見なさい」と言っても無理です。
目の離し方がわからないんだから。

 

自殺をするのも同じ心理です。
「死ぬしかない」と「それしか見えない」状態になるんです。

 

読んでいる人はきっと私のことを客観的に見ているでしょうから
「辞めてもいいのになんで辞めないの?」と思うでしょう。

でもそれが「見えなくなること」が精神的に追い詰められている状態です。

私はこの時本気で「辞められないんだ」と思っていました。

「辞められない」から「ここで上手くやっていくしかない」と「それしか見えない」状態だったんです。

 

きっと今まで辞めていった人も同じ気持ちだったのではないかと思います。

悪いのは又原さん。それは間違いありません。

でも彼女たちは「他の人もきっと同じ気持ちだ。
だって助けてくれないんだもん」って思ったんじゃないでしょうか。

 

だって私が「味方だよ」と声をかけなかったから。

 

傍観者もいじめているのと同じ

 

小学校で習うようなことなのに私はできていなかった。

私が少しでも「そんなこと思ってない」「大丈夫だよ」と言ってあげられれば。

又原さんのように「声の大きい人」を少しでも牽制できれば。

彼女たちは辞めずに済んでいたのかもしれません。

 

※次ページに続きます。

 

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本記事は個人的体験談などに基づいて作成されており、脚色なども加えられている場合もあり、必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。この記事の情報を用いて行動される場合、ご自身の責任と判断により対応いただけますようお願い致します。尚、記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。
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