実父が孤独死した友人にあえて伝えた言葉~不謹慎な本音~【バラバラになった家族㉗】 by ワンタケ
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以上「不謹慎な本音」でした。
本来であれば人は誰か惜しまれてこの世を去るものですが、友人の父は違いました。
友人の心に安らぎをもたらした「父の死」…。
長い間友人を見守って来た私の脳裏には、この言葉しか思い浮かびませんでした。
【許しが全てではないと思う】
「相手を許す事で自分もまた許される」という考え方もありますが、私はそれが解決法の全てだとは思いません。実際に彼女が「父を許したい」と言っていた時期がありましたが、その頃はとても苦しそうでした。
「相手を許すこと」よりも先に「自分の味方になってあげること」の方が、私にはしっくり来ます。
簡単に許せないような事が簡単に起きる世の中で、なんでもかんでも許していたら、自分からの信用を失ってしまう気がします。
「許す・許さない」はまずいったん置いといて「一番の味方は自分自身」であることが心の安らぎに繋がるのではないかと今は思っています。
どれだけ苦しかったか身を持って知っているのは自分自身しかいない。
例えそれが世の中で起きる出来事と比べて小さな出来事であっても、それを体感した唯一の自分自身をきちんと労わってあげるのが良いんじゃないかと考えるようになりました。
誰が良いとか悪いとかではなく、「私本人が傷ついた事を体感したんだよね!」という事実を無かったことにしたくない。
ニュースでいじめの問題を見ていても、「いじめがあったか?無かったか?」ではなく、「その時にその人が苦しんでいた」ことを無かった事にしないで欲しいといつも思います。
【侘しい最期】
彼女の父親は社会的地位がある人でしたが、子どもに暴力を振るう人でした。
その内職場でも問題を起こして職を失い、家族とも別居をすることになり、最後は小さなアパートで数週間発見されないまま最期を迎えていたようです。
彼もまた弱かったのだと思います。
我が父と違うのは直接的な暴力を振らないという部分ですが、その部分は到底許して良い部分では無いと思い、彼女に「おめでとう」と伝えました。
彼女にはもう大きな娘さんがおり、姉妹のように仲良く幸せに暮らしていますが、父親の死の知らせがあるまではずっと怯えて暮らしていました。
「普通の人ってこんなに自由なんだね!」と人生で初めて怯えから解き放たれた彼女は、今までに無いくらい清々しい声をしており、「これから娘とダンス教室に行く!」と楽しそうに話してくれました。開放的で自由なこれからの未来を軽やかに舞って欲しいと思います。
という訳で次回「父を見に行く姉妹」に続きます。
父の現状が気になっていた我々姉妹は、気持ちの整理のために数年ぶりに実家を偵察に行くことにしました。
果たして父はまだそこにいるのか、実家を見て我々は何を思うのか…?
以上、しじみ汁を作る時は全しじみが引く程いつまでもグラグラ煮出し切るワンタケがお送りしました!
つづく
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