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ビクビクの専門学校生活!しかし悲しみとヤバイキノコは突然やってきて…【性被害に遭って10年ひきこもった私が娘と出会うまで⑫】 by たんこ

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そのキノコは入学当初から目立つ存在で、
陰キャの私が生きている上で、あまり近寄らないタイプの人間。
同じく縁がないタイプの元気な男の子たちを束ねるような感じの
まあちょっとヤバイ感じに見える陽キャのキノコでした。

「(うぅ…やりづらい…)」

なんとか挨拶しても、その先に共通の話題なんてあるはずもなく…
私は逆に集中して、授業を受けられるようになりました。

しかし、このエリンギ。
蓋を開ければ意外と世話焼きで、お節介。
直接話すのは苦手でしたが、なんとなく交換したメールで私が長文を送っても
それにしっかり返信してくれるような、マメなところがありました。

Aを失ったことで弱っていたこともあり、
私はエリンギとのメール交換をひとつの楽しみにしていました。

そして私とエリンギは、放課後(と言っても夜間部なので、23時です)にファミレスや
居酒屋で一緒に勉強をする仲になり…

「ごめん、明日も早くからバイトで…泊めてもらってもいい?」

まあ、ちょっとヤバイ男でした…

恋愛漫画だったらドキドキする場面かもしれない。
しかし、まともな青春時代を過ごしてこなかった私はこの一言にドキドキすることもなく
指一本でも触れたらぶっ●ス…という敵意しか湧きませんでした。
ですが、堂々とメン食いを自称するエリンギが私にやましい思いを抱くはずがないという
変な自信もありました。

私はエリンギを家に招き入れ、一晩過ごします。

まあ本当に何事もなく、兄弟…まではいかなくても、いとこぐらいのゆるさで
不思議と私も緊張感なく過ごすことが出来ました。

今思い返してもこの時の判断はツッコミどころが満載なのですが、
友人Aを失ってアタマのネジが1本か2本、抜けていたのだと思います。

娘には言いたい。こんな男は家に入れてはいけないと。
そして世の女性も男性も、こんな男は信じちゃダメだと言いたい。
こんな男は9割方ヤバイと。
私は本当に運が良かっただけでした。

この時から、エリンギはことあるごとに私の部屋へ泊まりにくるようになります。
もし娘にこんな男が近寄ってきたら張っ倒す、くらいの厚かましさですが
このキノコは何の悪気もなく、私の部屋でくつろいでいました。

そんな中で、私は過去の不登校、引きこもりのこと、
親にも相談できなかった友人Aのことをエリンギにこぼすようになります。
エリンギは嫌な顔ひとつせず、時に明るく、私の話を聞いてくれました。

気を許してしまった私は、ひとつのシングルベッドでエリンギと眠るようになります。
しかし、お互いに何のときめきもドキドキもなく、
ただ私の心が弱っていることを察したエリンギは、毎日私の手を握って眠ってくれました。

いま思うと、本当に信じられないことなのですが、
私もそれで不思議と安心して眠ることが出来ていました。

娘の部屋にそんな男がいたらまずぶん殴ってしまうと思うのですが、
私たちはそんな不思議な関係を、クラスメイトたちには秘密で育んでいきました。

そんな中、私の父が急逝します。
まだ40代でした。
4月に友人Aを失い、8月に父を失う。
二人とも代わりのいない、私の人生を支えてくれた大切な存在でした。

私の心はここで大きく崩れてしまうのですが、そこを何とか支えてくれたのが
エリンギの存在でした。

もしエリンギがこの時、教室で会うだけのクラスメイトだったら
私は静かに学校を去っていたに違いありません。

父が何より喜んでくれた上京、入学。
たまに顔を見に来ては、『すっかり変わったね』と微笑んでくれた父。
私は父と探した部屋、父と買いに行った家具に見守られながら
なんとか歯を食いしばって、専門学校に通い続けました。

~第1話はこちらから~

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作者:たんこさん

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