【自閉症】感覚過敏の息子は抱きしめたくても出来ない!『息子は自閉症。ママのイラスト日記⑱』
自閉症の息子こもたろは今より幼い頃、抱きしめられるのがダメでした。
感覚過敏だったのでしょう。
抱っこするだけでも痛がったりして離れ、すぐに逃げてしまう子でした。
そのくせ、転んでケガをしても痛みをあまり感じていないようで、血が出ているところをほじくりかえしたりして。
この辺りの痛覚というものがうまく処理できていなかったのかな。
話が逸れてしまいましたが、こもたろは触られることに敏感でした。
この頃はまだ2~3歳の可愛い盛りです。
やはり母親としては、抱きしめたい衝動にかられます。
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私もなるべくこもたろの負担にならないよう気を使い、日中は抱きしめたい衝動が襲ってきてもグッと堪え、日々過ごしていました。
でもね、我慢できなくてこっそりやっちゃったんです。
熟睡している我が子をこっそり...抱きしめました。
その時の幸福感といったら、安心感といったら。
こもたろは、あったかくて柔らかくて、なんだかいい匂いがしました。
赤ちゃんの匂い。
髪の毛がふわふわで、思わず顔をうずめました。
まんまるのそのちっこい頭から寝息が聞こえました。
涙がこぼれるほどいじらしくて、可愛くて。
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ああ、私はずっとこうしたかった。
ずっとこうしていたいなって。
しかし、ほどほどにしておかないといけないという気持ちもあります...。
目が覚めて苦しまないうちに(というのも変ですが)、手を離さなければいけません。
でも、今感じた幸せであと1週間乗りきれる。
とても大変な子でしたが、こういう小さな幸せをひとつずつ見つけるようにして、次への原動力に繋げていたように思います。
毎日を過ごすのにただただ必死でしたが(笑)
7歳の今、こもたろは抱きしめられることがへっちゃらになりました。
むしろ、甘えて「ぎゅーして」と言ってくれるくらい。
これは母としてとても嬉しい成長です。
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当時の幸せな記憶というのは、私の中にまだ強く残っていて、未だに熟睡しているこもたろを見るとついついギューっとしちゃうんですよね。
たまに手を払われちゃいますけれど(笑)。
ああ幸せ。
~続く。
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