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『産まなきゃ良かった』長い間灰塚を苦しめる母の言葉。今日は人生最悪の厄日かもしれない…。母からの電話を皮切りに、灰塚のとんでもない1日が始まる【オオカミさんの恋愛事情㉘】by 佐伯梅

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灰塚さんは幼い頃、母親から「嘘つき」と言われてきました。
不仲だった両親を仲良くさせたくて、自分に関心を向けてほしくて、嘘をついていたのです。

灰塚さんは「自分は嫌なやつ」だと陽大に打ち明けます。心のどこかで陽大なら素の自分を受け入れてくれるかもしれないと期待していたのです。
すると陽大は強子のように灰塚さんを全肯定する言葉を伝えました。
さらに勢いで好きと言ってしまい慌てた陽大は「ヨウちゃんの人間性が好ましいし、尊敬してる」と言い繕います。

「子供が嫌い」だということも陽大に話した灰塚さんですが、「先輩(=強子)の子供」は天使だから別枠と言い、その言葉から陽大は『先輩』は“子持ちの既婚者の男性”だとさらに勘違いします。

そんな陽大の気持ちは露知らず、「人間性が好きだ」と初めて言われた灰塚さんはこの時浮かれていました。数週間後、とんでもない一日が待っているとも知らずに…

 


 

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