ベテラン助産師さんも驚いた!『人生3本の指に入るもの』【初めてのお産編⑩~最終話~】 by さやけん
入院後20時間以上経過しても一向に進まず、
経膣分娩が絶望的だった状態から、
リラックス出来た為か一気に開いた子宮口。
それはまるで奇跡のような快進撃で、師長さんも、もちろん私も家族も
みんなが驚く出来事でした。
そしてそのまま分娩室へ急遽移動することに。
もう生まれそうだったので、
分娩室まで歩いていくのはとっても大変だったけれど、
本当に本当に嬉しくて
一歩、一歩、
笑いながら歩いていったのを昨日のことのように覚えています。
ようやくたどり着いた早朝前の深夜の分娩台。
駆け付けた先生を待っていたかのように、一気に分娩が始まりました。
担当医の話を良く聞いて、
助産師さんや師長さんの言うとおりに、
息を吐いて、力を入れて、
目を開けて!お尻を浮かせないで!
つっかえのように詰まっていた頭が、
ところてんのようにツルッと出て、
分娩台にあがってから、30分も立たないうちに超絶安産でむすこが誕生しました。
時間がかかって心拍が弱くなっていたとは聞いていたけれど、
それはそれはとても大きな産声で、
ベテランの助産師さんからも
「私20年以上助産師をしているけれど、人生3本の指に入るほど大きな泣き声ね!」と言われるほど元気なむすこ。
よかった…よかった…!
やっと会えたね。いらっしゃい。
夫と2人で、元気な赤ちゃんを撫でながら
無事に生まれた喜びでいっぱいになりました。
さっきまで辛かった記憶も、痛みも、
全部がまるでなかったことのように、嘘のように消えてなくなり
幸せだけが残った夏の日の深夜。
今日から、よろしくね。と
止まることなく泣き続けるむすこに伝えたのでした。
最後に。
赤ちゃんを授かり、そして出産に挑むまで。
色々なことがあると思います。
色々な感情があると思います。
ですがこうして経験して言えるのは、
「ママがリラックスすることはとっても大事!」だということ。
ママが緊張していたり、不安だったり、辛かったりすると、
びっくりするくらいおなかの赤ちゃんにも伝わるんですね。
これからお産に挑む妊婦の皆さんや、
その旦那様、ご家族の皆に
「分娩の時くらい、ママはわがままになっていい」
ということを広く伝えられたらいいなぁ。と思います。
ここまで!こんなにも違うんだ!と驚くほど
緊張した状態から、リラックスした途端に奇跡のような快進撃をみせた
はじめての出産の記録でした。
お読みいただき、ありがとうございました。
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⇒作者:さやけんさん
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