「良い母親」という名の呪いが解けた瞬間【嫁姑戦争を見て育ったために、自分も姑と仲良くできなかった話④】 by 白目みさえ
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【旦那が教えてくれたことは…】
長女が…私を…探してくれていた…。
長女はまだやっと笑うようになったころで。
私のことなんて、まだまだ「おっぱいの付属品」くらいにしか思っていないと…。
ミルクさえあれば私がいなくても平気だろうと…。
世話をしてくれて抱いてくれる人がいれば、私じゃなくても大丈夫だと…。
私はそう思っていました。
でも旦那が言うには…
私が居なくなってから、長女はずっと不安そうに周りを見渡していたそうです。
どうして私は「長女には私がいなくても平気」なんて思ってしまったんだろう。
子どもの頃、なによりも怖かったのは…魔女に母が追い出されることだったのに。
ママがいなくなることを平気に思う子どもなんているはずがないのに…。
私の中の魔女の呪いは、このときにスッと消えていきました。
私は魔女のために、魔女の望む「良い母親」になろうとしていました。
でも私は長女のために、「母親」であればそれでよかったんです。
「良い母親」である必要なんてどこにもなかった。
「良い母親」ではなかった私でも、長女は必要としてくれて求めていてくれたんだから。
【その後、私は…】
その後、わが家には年子の次女が生まれ。
私たちは思い切って姑と二世帯住宅で同居生活をはじめました。
私が今回のことで学んだのは、なんでもかんでも自分ひとりでやれることが「一人前」ではないということ。
頼ったり甘えたりする「場所」をきちんと持っていて、
使うべきタイミングにちゃんと使えることが「一人前」ではないでしょうか。
姑の過保護さに困ってしまうこともあるけれど。
私はどうしてもまだうまく頼ることができないけど。
娘たちは「頼ること」が「迷惑ではない」と姑から教わって、上手に「甘える」ことを学んでいます。
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