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先天性の奇形だった私。習い事で広がった世界【ママが着付け師の資格を取るまで⑪】 by ぴなぱ

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同じクラスの生徒さんから『漏斗胸』という言葉が。

その方はお医者さんだったそうですが、病院以外でこの病気を知っている人に会ったことはなかったし、こちらから病名を言っていないのに漏斗胸というワードが出たことにとても驚きました。

その場でちょっとした漏斗胸講習会みたいなことをしてくれて、先生方もそういうことなら今までの補正とはやり方を変えた方が着物も着やすいのではと私に合う補正の仕方を考えてくださいました。

病気だったとはいえもう治療は終わっているしわざわざ言う必要はないと思っていましたが、こうして話すことでお互いにやりやすくなることもあるんだなぁと思いました。

 

【少し世界を広げてみると…】

今まで私は限られたコミュニティにしか属したことがなく、職業や年齢が異なる人が集まる場にはほとんど参加したことがありませんでした。

その狭い世界の中で、みんなと違うことは好まれない気がしていたし、話しても引かれるんじゃないか、可哀想アピールだと思われるんじゃないか、変に気を遣われるんじゃないか、なんて思って親しい人や昔からの友人以外には病気のことはあまり話さないようにしていました。

特に漏斗胸というのはいわば奇形なので、おかしな目で見られるんじゃないかという怖さはずっとどこかにありました。

体型のことを言われること(好意的な意味ではありますが)はあってもヘラヘラ誤魔化していたし、そのくせ見られたくないので着替えの時はこそこそしたり、プールや温泉は断ったりしていました。

 

でもこうしてちょっと自分の世界から出ただけで、病気のことを知ってる人に出逢えたり、話すことで理解してもらえることもあるんだなぁと。

 

同情してほしいわけではないし、特別扱いしてほしいわけでもありませんが、わかってる人に「こうなんだよね」「それはそういうことだよね」と先回りして理解してもらえることは初めてだったので嬉しかったです。

 

着物の話とはズレましたが、習い事という日常とは少し離れた場だからこその出逢いもあり、話せることもあるんだと思った出来事でした。

 

続きます。

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◆今までのお話

ママが着付け師の資格を取るまでシリーズ
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⇒作者:ぴなぱさん
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