『この人とは、やっていけないかもしれない』と思い至った帰り道【夫婦トラブルは突然に④】 by Michika
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人混みでベビーカーを押す時は歩きスマホ。
信号待ちの間もスマホに夢中で、ベビーカーが車道にはみ出しているのに気付かない。
何度も怖い思いをしてきたので、彼一人に娘を預けるのはとてもとても不安でした。
しかしその後、幸いにも何事もなく2人は戻ってきてくれました。
娘にどこもおかしな様子はなかったので、心底ホッとしました。
【夫に娘の様子を聞いてみると…】
私「ねぇ、娘どうだった?海に入ってどんな反応だった?」
夫「んー冷たそうだったよ。」
(心の声)『そんだけかーーーいっ!!』
私「ね、写真撮ったでしょ?見せて!」
夫「え?撮ってないよ。ずっと娘見てたんだから撮れるわけないじゃん。」
私「えぇーーっ⁉︎写真も撮ってくれなかったのーー⁉︎いくらなんでも1枚くらいは撮れたでしょーっ⁉︎」
(心の声)「嘘つけーーーっ!!絶対ゲームしてただろーーーっ!!」
夫「……。」
日頃の彼の様子からついそう思ってしまいましたが、実際はどうだったか分かりません。
本当に遊んでくれていたかもしれないので、それ以上は掘り下げないことにしました。
…本当に遊んでくれていたにしても、『娘の初めての出来事を夫婦で共有したい』という思いを持って欲しかったですけどね。
【帰り道に抱いた思い】
忘れることはないであろう思い出の地下駐車場を出て、自宅まで約1時間半。
途中で夫が服を買おうと提案してくれることはありませんでした。
やっぱりね。
汚れたシートの上にバスタオルをかけ、その上に背中が汚れた服のまま座って帰りました。
シートに寄りかかることのできない1時間半は、とても長く感じました。
その間、ただただ悲しかったです。
この出来事以前から抱えていた「もうこの人とはやっていけないかもしれない」という気持ちが、これを機に確固たるものになったのでした。
しかし・・・
【夫について分かったこと】
そして現在。
あれから約10年が経ちました。
現在の私たちはというと…
離婚していません。
10年の間に娘がさらに2人産まれて、5人家族になりました。
10年の間に分かったことは、夫の自己中心的な行動は悪気があってのことではなく『空気を読むことができない』から起こるということ。
あの時も、ただ純粋に翌日の仕事への責任感から、それ以外のことは見えなくなってしまっていたのだと思います …多分。
今もそういった彼の特性によるトラブルはちょこちょこありますが、できないものはできないので、割り切ることにしました(注意はしますが)。
その分、別のところでフォローしてもらっています。
例えば、運転。
私も一応免許を持っていますが、ペーパードライバー。
運転は夫しかしません。
私も練習しようかなと何度か思いましたが、『夫にしか頼れないこと』があった方がバランスの良い関係が築ける気がしています。
夫は基本的に不器用な人で他に特技などがないので、ここは彼の聖域と思ってお任せしています。
そんな夫の現在は…完全に『嫁ファースト』です。
とにかく私に尽くしてくれます。
離婚の危機を乗り越え、一番大事なものに気付いたようです。私が言うのもなんですが。笑
ですので私は好きなことをやらせてもらい、わがまま放題で(?)暮らすことができています。
ちなみに私の優先順位は完全に『娘ファースト』なので夫にはかなりの塩対応ですが、夫はその塩対応をむしろ楽しんでいるようです。
なんだかんだで仲良くやっている方だと思います。
一般的に言ったら、夫も私も全然できた人間ではなく、相手が違えばすぐに捨てられてもおかしくない2人ですが。
私たち、ある意味相性が良いのかもしれません。
それから、大事な鎹が3本も育ってくれているところも大きいですね。
一方、第②話で私を助けてくれた友人夫婦ですが、その後も家族ぐるみで仲良く …したかったのですが、あの出来事から数年後、離婚してしまいました。
2人ともすごくちゃんとした社会人で、人当たりも良く、いつも仲良く一緒で、周囲からの評判も高かったのに。
夫婦のことは当人同士でないと分かりませんね。
さて、至らない我々夫婦の話にお付き合いいただきありがとうございました。
読者の皆様にも、夫婦間のことで悩んでいる方が少なからずいらっしゃると思います。
乗り越えられるトラブルもあれば、どうしてもうまくいかない場合もありますよね。
どういった選択をするかは人それぞれですが、何よりあなた自身と、あなたが大切な人達が幸せでありますように。
私たち夫婦のトラブルとその修復方法が、そのための参考になれば幸いです。
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本記事は個人的体験談などに基づいて作成されており、脚色なども加えられている場合もあり、必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。この記事の情報を用いて行動される場合、ご自身の責任と判断により対応いただけますようお願い致します。尚、記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。