知りたくなかった事実【子宮外妊娠した話③】 by はなゆい
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そんなことを言っても
どうしようもない。
そんなことは
わかっていました。
でも、
どうしても…
どうしても…
手術に同意できなかったのです。
家族を待つ間、
私はどうしてこうなってしまったのかを
考えていました…。
そして、
自分を責めました。
あんなことしなければ…
こんなことしなければ…
こんなことに
なっていなかったかもしれない。
そんなことを考えてもしかたがない。
それもわかっていたのですが、
考えずにいられませんでした。
そして初めて妊娠、流産したときのことも…。
私は妊娠8週目、心拍を確認した後、
大量出血で流産しました。
そのときも、
ただただ自分を責め、
後悔の日々を過ごしていました。
また…
あの辛さを…
なんで…
なんで私ばっかり…
悲しみと辛さ、
そして言いようもない怒りを感じていました。
ここで初めて
『子宮外妊娠』のことをネットで検索しました。
そして、
子宮外妊娠を経験した人のブログに出会ったのです。
辛い思いをしているのは私だけじゃない、
子宮外妊娠は私のせいでもない、
そして、子宮外妊娠をしても妊娠はできる。
そんな事実に幾分か救われたのを覚えています。
病院には、母と妹が来てくれました。
落ち込んでいることを気づかれたくなかったので、
明るく振舞っていた記憶があります。
家族が到着して、手術の同意書にサインをしました。
そしてすぐに手術になりました。
腹腔鏡手術です。
全身麻酔だったため、
すぐに意識は遠くなりました。
ごめんね、
ごめんね。
ちゃんと育ててあげられなくて
ごめんね……
④へ続く
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