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「私のことも気持ち悪いと言うの?」LGBTQ+を知らない母の言葉に感じたものは…【差別的な母〜性的マイノリティを知らない人々〜①】 by はな

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母の一言には「侮蔑」的な意思が含まれていました。

 

今でこそ、SNSやネットが普及している現代。
LGBTQ+という言葉を目や耳にする機会が増えてきました。

LGBTレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーそれぞれの頭文字をとっているように、「Q」「クエスチョニング」「クィア」という2つの言葉の頭文字をとっています。

※ちなみにクエスチョニングとは、自身の性自認や性的指向が定まっていない、もしくは意図的に定めていないセクシュアリティを指します。クィア(Queer)とは、もともと英語で性的マイノリティや、既存の性のカテゴリに当てはまらない人々の総称を指します。

 

日本には約8.9パーセントの性的マイノリティに属する人がいると言われています。

20代の作者ですら、「なんとなく存在を知っている」くらいの認識です。
でも親の世代はどうでしょうか。SNSやネットに疎く、情報を得るのはテレビがほとんどというの人も少なくないでしょう。

テレビでは平成あたりから「おかま」と言われるタレントさんをよく目にしました。心が女性で体は男性のトランスジェンダーの方。体も心も男だけど同性が好きなゲイ。

じゃあそれ以外は?

テレビではおもしろ可笑しく話す「おかま」の方は出ても、それ以外の性的マイノリティの方をテレビで目にする機会はぐっと減ります。

ではテレビしか見ない人は異性愛者以外の性的マイノリティがあることを知っているのか?

私の認識ではそんな人が「母」なのです。

 

昭和を生きた彼女は、女性の格好をしたがる男性を「病気」や「変態」だと教わりました。女性のことを好む女性もきみ悪がることもありました。

 

思春期に性的マイノリティに侮蔑的な母を見て

「じゃあ私や自分がそっち側ならどうしてたの?」と思いました。

 

私は今 異性愛者だと自認してるけど、

もしもこれから変わったら? 母は私のことも気持ち悪いと、病気だと切り離すの?

そんな不安を覚えた記憶からこの話を書こうと思い至りました。

 

差別は全てはその人の責任ではないこともあります。
ただ知らないだけ。だったら、おこがましいかもしれないけど知ってほしい。
大好きな母に、人を、他人を蔑んで欲しくない。

もし読者の方の家族に差別的な人がいたらどうしますか。
放っておきますか。反論しますか。何も感じませんか。

どう伝えるべきか?そもそも私が伝えていいのか?そんなことをぐるぐると考えた時の話です。

 

つづきます

 

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