【いちごの 野菜教室 】11月からが旬!お薦め品種・保存方法・栄養・雑学まで!

   

いちごの野菜教室。いちごが大好きなお兄ちゃんが育てているいちごを弟がつんじゃった

美味しいいちごの選び方!

好みで品種を選ぼう。お薦めは味の濃い「さちのか」

日本のイチゴは、オランダイチゴが祖先。オランダイチゴとは、
18世紀中頃にオランダで、北アメリカ原産のバージニアイチゴと
南アメリカ原産のチリイチゴが交配されて生まれたイチゴです。
日本には江戸時代の終わり頃にオランダから輸入されましたが、
主に鑑賞用でした。本格的に栽培されるようになったのは
明治になってからです。

イチゴも品種が無数にあり、それぞれ特徴があります。
主だった品種をあげると福岡県の「あまおう」、佐賀県の
佐賀ほのか」、熊本県は「ひのしずく」、栃木県の「とちおとめ
静岡県の「べにほっぺ」、長崎県は「さちのか」があります。
この6品種で市場に出回るイチゴの8割をしめています。
ほかにも「あかしやのみつこ」「章姫(あきひめ)」「アイベリー
弥生姫(やよいひめ)」など様々な品種があるんです。

「あまおう」は粒が大きく紅色が濃いのが特徴です。甘みと酸味のバランスがいいですね。
「佐賀ほのか」は、赤ピンク系の色。酸味が少ないから人気があります。ひたすら甘いので、甘党の人や子ども向きのイチゴです。
「ひのしずく」は大型品種。これも甘いのが特徴。
「とちおとめ」は関東を代表する品種。色が濃くて、形がいいのが特徴。あまおうと同じく甘みと酸味のバランスがよいです。
「べにほっぺ」も色が濃いのが特徴です。大粒のイチゴは中に空洞ができやすいですが、これは大粒だけど空洞化しにくい品種です。
「さちのか」は、中くらいの粒で色が濃く濃厚な味が特徴。

こんな感じにそれぞれ特徴が違うイチゴ。好きな品種を探してください。

美味しいいちごを選ぶには

11月~1月に出回る一番果のイチゴが美味しい

イチゴの甘味が強いのは一番果のもの。三回くらいイチゴは成りますが、
出始めから1月頃までに出荷されるのが一番果といわれます、最初に収穫されるイチゴです。これは大型ですが形状が悪いものが多いんですが、一番美味しいんです。

全体に色がまわっているものが熟度が高くて美味しいです。
形がいびつなものは、安い。味は変わらないから積極的に買いましょう!
品種の特徴を知り、自分の好みにあった品種を買いましょう!

いちごのお薦め品種

イチオシのイチゴは「さちのか」

長崎県(一番果11月~1月、二番果2月~3月、三番果4月~5月)

中玉系統のイチゴ。あまり大きくなりません。しかし色が濃く濃厚な味です。糖度が高くて酸味も強い、いわゆるフレーバーが強いイチゴです。甘酸っぱいというのはイチゴ本来の味。今は甘いイチゴばかりが好まれていますが、こうしたイチゴも味わってください。

ただ、さちのかは色が良すぎてすぐに黒ずんでしまうんです。若採りのものはきれいに見えるますが、熟度の高いものは、ホコリにまみれているように黒ずんできます。
本当はそうなった方が美味しいんですが、商品価値が落ちて安くなってしまいます。そうした理由で生産者は作らなくなってしまいました。このままではいずれ無くなっていく品種ですね。

ジャンボイチゴ「アイベリー」

各県(一番果11月~1月、二番果2月~3月、三番果4月~5月)

あまり流通はしていませんが、ゴージャスなイチゴとして、贈答用に人気の高い「アイベリー」。超大玉品種です。最大のものでは1個で100gぐらいありそうです。ちょっと酸が強いイチゴです。
アイベリーは、大玉品種として、イチゴの品種改良のもとにされています。「さちのか」も、「アイベリー」と「とよのか」の交配種なんですよ。

いちごを保存するには

浅めの容器に並べてラップ

イチゴは傷みやすい果物。買ったその日か翌日には食べましょう。
保存する時は、バットなど浅めの容器に重ならないように並べて、ラップをし冷蔵庫へ。

いちごには、こんな栄養が

ビタミンCの王様

イチゴと言えば昔からビタミンCの王様と言われています。確かにビタミンCが100gあたり62mgも含まれていて、これはピーマンに次ぐ多さです。ピーマンではそんなにたくさん食べらませんが、イチゴなら効率的にビタミンCを取れますね。
また、イチゴの赤い色素のアントシアンは肝機能強化や視力低下を防ぐ働きがあると言われています。

いちごの面白雑学

県対抗イチゴ戦争、その勝者は?

今、スーパーで売られているイチゴの三大品種は、「とちおとめ」「佐賀ほのか」「あまおう」です。
日本の青果市場で年間取り扱い金額第一位の果物はイチゴ。ですので、各県が総力をあげて品種改良し、イチゴナンバー1の座を狙っています。

十数年前は福岡県の「とよのか」というイチゴのが大ヒットし、福岡県がトップ産地でしたが、1997年に栃木県が「とちおとめ」を開発。それがヒットして今度は栃木県がイチゴのトップ産地となりました。
今も「とちおとめ」がトップブランドですが、2000年に長崎県が「さちのか」を、2001年に佐賀県が「佐賀ほのか」を、そして2003年に福岡県がトップ復活を狙って「あまおう」を開発。
そろそろ栃木県も「とちおとめ」に変わる品種を出さないと他の品種に追い上げられてしまう状況です。
ここ数年のうちに栃木県から新品種のイチゴが生まれることは間違いありません。

「あまおう」は「甘王」じゃない!

福岡県がイチゴ産地トップを狙って市場に投入した「あまおう」。大玉で、色が真っ赤、甘みと酸味のバランスがよい、美味しいイチゴです。
「あまおう」という名前を聞くと「甘いイチゴの王さま」と思いますが、実は「あまくて、まるくて、おおきくて、うまい」の頭文字4つを取って「あまおう」になりました。

形がいい二番果、小粒で酸っぱい三番果

イチゴはどの品種も、だいたいシーズンに3回程度、花を付け、実を付けます。11月から1月頃までが一番果。2月~3月が二番果。4月~5月が三番果です。

一番果のイチゴは大型で甘く、一つの苗に1個か2個しかならないので値段も高いです。そして形状の悪いものも多いんです。例えば二股になっているイチゴとか。形のよいものは高価で取引されますが、悪いものは安く取引されます。しかし味は変わりませんので、一番花の形状の悪いものを狙うのはお得です。

二番果のイチゴは、粒揃い。大玉は減ってきますが、形状の悪いものも減って、いわゆる形状的な一級品が多くなります。収穫量も増えるので、値段も手頃になってきます。形もきれいで、甘みもある。一番果のイチゴに比べると糖度は下がる物も多いのですが。

三番果以降のイチゴは、糖度が減って酸味が強くなります。大きさも小粒が増え、値段もぐーんと下がります。
ですが、この時期のイチゴはジャムにすると美味しいイチゴです。安いイチゴをたくさん買って、自分でイチゴジャムを作ってみましょう。自分で作ったものは市販のイチゴジャムよりサラッとしているはずです。

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