体の硬直はますます進み…助けを求めに外へ出たら思わぬ事態が待っていた?!【私の過呼吸体験談 その2】 by きたぷりん
「私の過呼吸体験談 その1」では、体調不良とその状態でバイクに乗ること、さらに不安やそれに伴うストレスから過呼吸になり身体に変化が現れたところまででした。
今回はその続き、さらに身体は変化します。
【自分の意思とは関係なく動いていく体】
自分の身体が勝手に動いていくという異常事態に私の頭はついて行きませんでした。
具体的にどのように動くかというと…
前回親指が中に入っていったと書きましたが、その後は残り四本の指が硬直し、徐々に内側に傾いていきます。
最後、ほぼ90度に近いところまでいくと固まり動きません。
戻そうと思っても硬直した身体はピクリとも動きません。
この症状はトルソー徴候と呼ばれる過呼吸時の自覚症状のひとつです。
逆子を回転させる時の手位に似ていることから「助産師の手(手位)」とか「産科医の手(手位)」と呼ばれているそうです。
多分固まる時の順番で形は個人差があるのか、「助産師の手」と呼ばれるには、もうちょっと4本の指が並ぶのではなくすぼまっていないとダメかな?私の形は砂をかくしか(?)できそうになかったです。
でもその時は、これが過呼吸の症状とは知りません。
私には恐怖しかありませんでした。
【助けを呼ぼうにも…】
実家は遠いから、割と近いところに住む友人に相談しようと思いましたが…。
既に両手が同じ様な形で固まってしまっていたのです。
落とした受話器をとることも戻すこともできません。
さらに…
筋肉の硬直が腕にまで広がっていました。
どうしよう!
どうしたらいい!?
硬直が止められない!
このまま全身に広がっていく!?
もう何がなんだか!
パニックに陥りながらも、多少冷静な部分が「ここに居ちゃいけない」と警告を鳴らします。
今思えば…この時外に出ずに、気を失ってしまった方が楽だったんじゃないかと思う時もあります。
倒れて起きた時には呼吸も戻っていて硬直も自然に溶けていたんじゃなかったのかな…と(そうなったことがないので勝手な想像です)。
意識があるから不安が増し過呼吸が続き、どんどんひどい状況を自分で作っていっていました。
【安心したのもつかの間】
とりあえず私は外に出ました。
鍵はもちろん開けっ放しのままです。
財布はバイクに乗っていた当時、上着のポケットにいつも入れていました。
(イラストではいつものオレンジで描いてますが上着は黒のMA-1を着ていました。)
上着は着たままだったので、お金は大丈夫。
とにかくどこか病院へ!
行先はちゃんと言えないけど、タクシーの運転手さんはきっと詳しいだろう!とちょっと甘い考えでした。
乗車拒否!!
助かったと思っただけに
私はどん底に引き落とされた気持ちでした。
そして運転手さんに従いタクシーを降りるしかありませんでした…。
なぜ乗車拒否されたのか。
行先が不明なのもありますが、私の見かけの状態のさらなる変化によるものが大きかったのかと思います。
私の過呼吸体験談 その3に続く…。
◆前回のお話はこちらから
★手足のしびれや硬直まで?!大きな過呼吸発作、その先にあるものは…?【「私の過呼吸体験談」の前に…】
★体が自分で動かせない?!突然始まった体の異変…【私の過呼吸体験談 その1】
作者:きたぷりんさん
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