夫と私、お互いに抱えていた恐怖。育児には耳のフタが必要だった【泣いて笑って発達障害~療育を知らない世代の私たち~⑨】 by ワンタケ

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以上、「育児には耳のフタが必要だった」でした。

自分の特性にはなんとなく気付いてはいたのですが、ハッキリと自覚をしたのはモニタリングがきっかけでした。

もっと早く気付いていれば、育児はもっと楽だったはずだなぁ…と今更ながら痛感しています。

 

【耳にフタがない人の恐怖】

 

「耳に入れるか・入れないか」をある程度調節できるのが普通人なのだろうと思うのですが、私の場合は「すべての音を耳から入れる」仕様になっている気がします。

そのため周囲の音に敏感で、入ってくる音全てに反応してしまいがちですが、同じ生活をしていても夫は特に気にしている様子はありません。

 

余裕がある時なら大丈夫なのですが、自分の気持ちや状況に余裕が無い時に音が全て入って来てしまうと、かなり追いつめられる性質にあります。

そういう時に何度か突発性難聴にもなったことがあり、「普段フタ無しで全部の音を入れちゃっているから、片耳はいったんフタしとくか~」みたいな感じで、急に片耳が勝手に臨時休業をしてしまうのです。

 

以前ブログでいただいたコメントを見て「大変だった時はこれをやれば良かったなー!」と今でもしみじみ思うのは、「外の音もちゃんと聞こえるイヤフォンで音楽を聴く」という案でした。

育児をしながら子供の声だけを聴くのではなく、並行して耳の気分転換をしておけば、心の余裕にもなったと思います。

「全部聞こえちゃう人」にとってはかなり有効な方法かと思いますので、泣き盛りの乳児や激しいイヤイヤ期などに、取り入れてみると少し育児が軽くなるかもしれません。

 

【耳にフタがある人の恐怖】

 

私とは逆に、周りの音が耳に入ってこないタイプの夫&ムスコですが、集団生活で自他共に困ることがある一方で、利点もあるようです。

「集中力が途切れるという感覚が分からない」と夫本人も言っているように、集中して仕事や作業することが可能です。
私は静かな場所で1人じゃないと集中することができないので、とても良い特性だと思います。

 

しかしある日、夫と話をしている時に「そういう人の方が、外的ストレス無く育児ができて良いね!」と夫に言ったところ、意外な言葉が返ってきました。

 

「……実は今まで言った事が無かったけれど、よく悪い夢を見るんだ。

俺とムスコが2人で遊んでいて、急にムスコが車がいる道路へ飛び出しちゃうんだけど、俺は何も反応できずに立っているだけの夢。

多分心の底では、ワンタケのように外の刺激を常に受け入れて瞬時に反応できない自分の事が怖いんだと思う」

 

確かに集中力が続くという事は、逆に言えば「音以外のものも含めて外に注意が向いていない」という事なので、それはそれで感じる別の怖さもあるのだろうとその時初めて思いました。

そしてお互いが子育てをする上で、そういった性質を自覚したことは良い成長だとも思います。

 

ちなみに療育では「人の話が聞こえていない」ムスコに対し「この子が人の話を聞くようにするには…」「この子ならこうすると気持ちの切り替えがしやすくなる…」といった様々な試行錯誤をしていただいており、母子ともに、また保育園生活の大きな助けにもなっています。

 

という訳でモニタリングが終了し、療育通いも落ち着いてきた頃、引っ越しをした事によるトラブルが勃発しました。次回「引っ越しを伝えたら指導員の表情に陰りが…」に続きます。

以上、郵便局に置いてある銘店ラーメンのパンフレットをじっっっとりとした目で見つめ続けているワンタケがお送りしました^^

 

つづく

 

~第一話はこちらから~

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