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できるけどやりたくない。夫へのイライラの正体【産後クライシスを乗り越えよう⑧】 by ちくまサラ

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今日も寝かしつけに時間がかかり、やっと寝たと思ったら、少し布団から離れただけで泣きだすムーコ。
私は歯磨きする自由すらないのか?

そして、相変わらずぐっすり寝て起きない夫の姿を見て、再びメラメラと心が燃え上がります。

 

 

それは「羨ましい」という気持ちでした。

 

仕事は大変かもしれない。でも私だって、独身の頃は12時間労働で終電で帰る日々だった。
寝て起きて仕事に行き、帰って寝て仕事に行く日々。確かに疲れたし大変だった。

でも、私にとって育児は、その上を行く辛さがある。
0歳児の育児よりも、仕事の方が絶対に楽。
夫と代われるものなら代わりたい。

本気でそう思いました。

 

仕事の方が楽だというのは、あくまでも「私が今までしてきた仕事」と「自分の子供」を比べた個人の感想。
今思うとかなり偏った思考だと思います。
しかし当時は「間違いない!絶対そう!」と思い込んでいました。

 

 

「羨ましい」というイライラは、つまり夫に対して「妬み」があるということ。
私よりも健康で幸せな夫に対する嫉妬。

我が家の幸せ度メーター(一方的な主観)では、間違いなく私が最下位。

夫は疲れて帰ってきても、ご飯が用意してあって、自分の服は洗濯もされてる。家を汚してもキレイになってる。
独身で一人暮らししていた頃の私よりも恵まれた環境にいる。
なにより、一度も起きずに朝を迎えることができている。

2~3時間ごとに起こされる日々が何ヶ月も続くのがこんなにも辛いことだと、実際に経験して初めて知りました。
夫が眠っている姿を見ると、それだけで「眠れているんだから私より幸せ」「間違いなく私が一番辛い」という気持ちになるのです。

 

そんな「最下位の私」が、なぜ幸福ランキングの上に居る夫に気を使って、お世話して、フォローして、支えないといけないの?

この気持ちが「できるけど、やりたくない」の正体なんだと、やっと分かりました。

 

続きます。

 

~第一話はこちらから~

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