
クラスメイトが、みんな誉めてくれた。
すごい、すごい、と、
ピアノを弾く娘にみんなが群がってきて、
口々に誉めてくれる。
他の曲も弾いて欲しいとリクエストされた。

それまで、自分は何の取り柄もないと思っていた娘は、
こんなに人から誉められたこともなく、
この予想外の出来事に戸惑っていた。

一番仲の良い友達からも誉められ、
男子からも「すげーじゃん…」と誉められ、
とても恥ずかしかったと言っていた。

家に帰って来た娘は、その日の事を
嬉しそうに報告してくれた。
伴奏を引き受けた時は、仕方なく引き受けたのに、
この時から娘は、
「みんなの為に、本番に向けて、
どんなに練習が大変でも頑張る!」と
決意を新たにしたのでした。
今までピアノは、ピアノ教室に通う子同志でしか
弾きあったりしていなかったし、
ピアノが弾ける子は、ピアノを習っている子で、
皆さんとても上手です。
幼い頃からずっと、
ピアノが上手な強者が揃う中で弾いていた娘は、
自分は下手だと思っていました。
たぶん、その人達の中では下手だったかもしれません。
でも、こんなに誉められて、
何の取り柄もないと思っていた自分が、
初めて「自信」を持てた事だったかもしれません。
1つ自信を持つと、他の事も自信を持てるようになっていく。
今でも、ピアノと出会えて良かったと思っています。
つづく。
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