◆今までのお話
みなみちゃんが高校を自主退学し、それから疎遠になってしまった私たちでしたが、2年ぶりに再会し、一緒に成人式に出席することができました。
その後私のパニック障害が悪化したこともあり、メールのやりとりはたまにしていたものの、遊んだりすることはありませんでした。
しかしその年の末に、みなみちゃんから着信があったのです。
【受話器の向こう側にいたのは】
元気よく「久しぶりー!どうしたの!?」と電話に出た私。
ですが、電話の相手は…

えっ…
みなみちゃんじゃない…。
でも聞き覚えのあるこの声は…

みなみちゃんのお母さんだ!
でも何でみなみちゃんの携帯電話から???

するとみなみちゃんのお母さんの口から、にわかには信じがたい言葉が飛び出すのです。
「みなみがね…、」



みなみちゃんのお母さん、涙声でお通夜の日にちとか、説明してくれたのに…
全然覚えてなくて…
ただ、死因は脳出血だった、ということだけ、頭に残っていました。
何が何だか分からなくて、信じられなくて、夢かな?なんてふわふわした気持ちで、理解しようとすればするほど頭の中がぐちゃぐちゃで…
お通夜の日にちは、母が私の幼馴染みのお母さんから改めて聞いてくれました。
※次ページに続きます。