<広告>

性被害から10年…引きこもりを経て入学した通信制高校。しかし病魔は突然やってきて…【性被害に遭って10年ひきこもった私が娘と出会うまで⑨】 by たんこ

<広告>

12

 

好酸球性胃腸炎は現在も治療法が確立していない難病で、
日本には患者が千人あまりしか存在しない、希少難病でした。

症状は激しい腹痛、下痢、血便など。
今まで食中毒も未経験だった私には、かなりショッキングな症状でした。
しばらく検査入院することになった私に、ネット友達AとBはかなり動揺していました。
そして何故か突然、重大な事実を打ち明けてきます。

「ごめん、落ち着いて聞いてほしいんだけど…」

「私たち、男なのよ…」

なぜ、このタイミングで打ち明けてきたのか。

とりあえず、私の身に命の危機が迫っていると思ったのか、駆けつけたくなってしまったそうです。

「そ、そう…」

今まで、ずっと女性だと思っていたAとB。
彼らには、私がひきこもったきっかけとなった経験のことも、なんとなく話していました。
女性だと思っていたから。

ですが彼らも彼らなりに苦悩があったらしく、
性別を明かしてオタク活動していた際に熱狂的なファンがついてしまった経験があり、
性別を伏せて活動するようになったそうです。

好きなものを好きと言うのに、性別は関係ないと思っていたから。
特に、彼らが推していたのは男性キャラクターで
周囲に女性が多かったこともあり、打ち明けることができなかったそうです。

まあ、そんなことはどうでもいい…

私は彼らの作る作品が好きで、それには性別なんて関係ありませんでした。
そして彼らとの会話が楽しくて、いやなことを忘れられたのも、心が助けられているのも、事実です。
この真実で彼らを嫌いになるなんてことは、ありませんでした。
実際に会うこともないだろうし…。

「お見舞い行っていい!!?」

「いやいやいやいや…」

「ごめん、気持ち悪くて…!でも、居ても立ってもいられなくて…」

「いや!まだ死ぬような病気じゃないから!!大丈夫だから来なくて!!」

必死に抵抗する私に、彼…友人Aはテレビ通話を提案します。
私、却下。
私のこんな姿を見られるわけにはいきませんでした。
ですが、彼はこちらのカメラは切っていてもいい、と食い下がってくる。
カメラを切るも何も、私のノートパソコンのカメラはしっかりシールでふさいでありました。
彼の熱意に、私はついに折れ、テレビ電話を受け入れました。

画面の向こうの彼らは、笑いながら、そして泣いていました。
ごめん、ごめんと謝りながら、それでいて、私の心と体を気遣ってくれました。

こちらも自然と涙があふれました。
今まで、恐怖と嫌悪を抱き続けていた男性という生き物に、今まで支えられていたんだ。
私の心を握りつぶして、バラバラにした男性という生き物の中にも、
こんなに優しくて楽しい人たちがいるんだ。

私は、カメラはふさいだまま、でも、繋がっているマイクに向かって、
くぐもった、小さな声で、口にしました。

「…ありがとう」

私は、入院ハイか何なのか、そのまま彼らのお見舞いを許可してしまいました。
病院には人目があるから、という変な安心感もありました。

お見舞いにきた彼らは、初めて会ったとは思えないような安堵を私に与えてくれました。
私の姿をみても顔色ひとつ変えずに、何事もなかったかのように、受け入れてくれました。

私が脱ひきこもり出来た理由。
それは、ここで私が男性というものに対する恐怖と嫌悪から
少し脱却できたせいもあると思います。

男性の姿をした彼らの心は、いつもの楽しい、ちょっとおせっかいな友人たちでした。
ちなみに、この友人Bがのちに私の産後鬱を支えてくれる、しいたけになります。

 

~第1話はこちらから~

<広告>

 

すくパラNEWS公式YouTubeチャンネル毎日更新中!
チャンネル登録お願いします!

フォローしてたんこさんの最新記事をチェック!

⇒たんこさんの作品をもっと読みたい方はこちらから

作者:たんこさん

インスタグラム kei_mio

しくじり育児エピソード大募集!
c1ed5dd4765b7d63d0a30c1f9533c339

12
【性被害に遭って10年ひきこもった私が娘と出会うまで】
▶ 他の話も読む

フォローしてたんこさんの最新記事をチェック!

  トラブル, 女の子 ,

<広告>
本記事は個人的体験談などに基づいて作成されており、脚色なども加えられている場合もあり、必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。この記事の情報を用いて行動される場合、ご自身の責任と判断により対応いただけますようお願い致します。 尚、記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。

  関連記事

関連記事:

「元は俺の金だろ?」息子の誕生日ケーキを食べた食い尽くし夫…妻の中で何かが切れた【専業主婦だけど、食い尽くし夫と離婚します #48】 by しろみ

関連記事:

「クレームがきています」生理を笑われ反撃した娘を悪者扱い…親まで呼び出した塾の要求は【授業中に生理と言わされた娘の話 #7】 by yuiko

関連記事:

「急いでるって言ったでしょ!」半額パンが割引されず逆ギレする客…パンを投げつけさらに要求したことは【スーパーでのレジ打ちトラブル #3】 by ナエくま

関連記事:

「男は疲れ方が違うんだから!」家事育児を拒む夫…義母が叱るとまさかの反論【私の義母が神すぎる! #32】 by 尾持トモ

関連記事:

小さな子とはいえ不快なスキンシップ!公園での出来事を夫に相談すると『まさかの返答』【触ってくる子③】 by ちゅん

関連記事:

放置子の母親と対峙!唖然とするほど“身勝手な”言い分!【おばあちゃんをとらないで!⑧】by こんかつみ

関連記事:

卒業制作。気軽に引き受けてしまったものの…?【何をやってもダメな子 第35話】by こっとん

関連記事:

理不尽な巻き込まれ方に茫然とする妻。そして渦中の上司が…!【夫の会社の上司の通販受け取りしたくない!⑤】by しいな

関連記事:

「近すぎる…!」異様なスキンシップをする子どもに続き、父親の言動にさらに鳥肌…!!【触ってくる子②】 by ちゅん