私の赤ちゃんがいたところ【子宮外妊娠した話⑤(最終話)】 by はなゆい
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「はなゆいさんの胎嚢ですが…」
卵管にはいなかった…。
ただ着床した痕跡は残っていたそうです。
つまり、
胎嚢は卵管に着床し、
それが腹痛と出血を引き起こしていたのですが、
手術をする前に
流産していたそうです。
赤ちゃん…。
私の赤ちゃん…。
私の赤ちゃんは、
おっちょこちょいで間違ったところに着床したけど、
ちゃんと自分でさよならしてたんだね…。
そう思ったら、
涙がどんどんあふれてきて、
私は切りとった卵管の写真を握りしめながら
病室でおいおい泣きました。
一通り泣いてから、
卵管の写真を返し、
今回の子宮外妊娠の診察を終えたのでした。
2年後…
元気な赤ちゃんを
授かることができました。
子宮外妊娠の後…
生理を再開させるまで半年かかりました。
そして妊娠するまではさらに1年半かかりました。
卵管に胎嚢はなかった…。
だったら、
「卵管をとらなくてもよかったのでは?」
当時はなかなかうまくいかない妊活に
何度もそう思いました。
そのことを執刀した先生に聞いたこともあります。
でも、当時はそれが最善の処置だったそうです。
この記事を描くにあたり知ったのですが、
今は卵管を取らない処置が主流になっているそうです。
本当によかったと思います。
我が子をこの手で抱けるようになるまで
本当に本当に長い道のりでした。
それでも、
今では元気な二人の子を授かっています。
もし当時の私に声をかけてあげられるなら、
こう言いたいです。
よく頑張ったね。
あなたも赤ちゃんも悪くない。
あなたも、赤ちゃんも
大丈夫だよ。
本当に…
よく頑張ったね。
終わり
ここまで「子宮外妊娠した話」を読んで頂き
ありがとうございました。
この話はここで終わります。
また次の連載でお会いしましょう。
それでは また!
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