
「病院、行ってみよう」
「プロの助けが必要」
「違和感を覚えたら、違う病院を一緒に探してあげるから」
「だから、一回、行ってみよう」
病院…
ついにここまで来てしまったんだ。
私はぐるぐると考えながら、何食わぬ顔で帰宅しました。
夫には、とても言えませんでした。
【数日後…】
私は、メンタルクリニックを訪れました。
義母のことで悩み、メンタルクリニックデビューはしていたのですが、
今回は程度が違います。
私が息子を傷つける、加害者になってしまった。
何を話せばいいんだろう。どこから話せばいいんだろう。
薬、嫌だな。
眠くなるやつなんて飲んだら、家事も育児もままならない…。
そんなことを考えながら、先生と対面。
言葉を選びながら、しどろもどろ、現在の状況や気持ちを話しました。
どこが始まりなのか、どこからが原因に当たるのかは私にもわかりません。
子どもの頃のことや、クソだった頃の夫の行動についても、
必死に思い出しながら話しました。
私が変わらなければ子どもたちが危ない。
その一心でした。
すると…


先生は、向精神薬に不安を抱く私に続けました。
「薬も、初めは抵抗があるかもしれない。
でも、鬼退治のための金棒なんだ。」
「あなたは変わる必要なんてないんだよ。
あなたについた鬼を、追い払う手伝いをさせて欲しい。」
鬱は、鬼…
目からウロコでした。
この、どうしようもない気持ちは、私に巣食う鬼なんだ。
腐ったみかんのようにイメージしていた私の心は、
鬼に巣食われた、みかん。

腐っているわけではなくて、虫がついているだけなんだ。
その虫を、取り払えれば…
多少、食われて傷はついているかもしれないけれど。
でも、まだ、腐ってはいないのかもしれない。
この日、薬を処方された私は、
その鬼と戦う覚悟を決めました。

つづく
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作者:たんこさん
インスタグラム kei_mio

