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亡き父が娘に与えたもの【世界で一つだけの物⑧】 by あぽり

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世界で一つだけの物①

世界で一つだけの物②

世界で一つだけの物③

世界で一つだけの物④

世界で一つだけの物⑤

世界で一つだけの物⑥

世界で一つだけの物⑦

の続きです。

 

前回、私の父が登場する事を

書きました。

 

誰かにプレゼントをしたいけれど、

友達にあげても

喜んでもらえないかもしれない…

と思っていた娘に言いました。

 

父なら100%喜んでくれるだろう。

手作りは喜ばれないという思いを払拭するには

丁度いいと思いました。

 

私の父は、ずっと闘病していたのですが、

娘が小6の時に、

正月まで持たない、と余命宣告を受けていました。

余命宣告はあてにならず、

結局、5月まで生きてくれたのですが、

亡くなるまでの1年くらいの間は、

入院したり、自宅に戻ったりを繰り返していて、

ベッドから起き上がる事は出来なくなりました。

 

この時は、自宅介護をしていた時で

じーちゃんの家まで二人で行きました。

 

父は、娘を溺愛しており、

実の娘よりも愛していたんじゃないかと

思うくらい(実際そうだったかも(笑))

目の中に入れても痛くない存在でした。

 

 

そして、

娘が作った、クロスステッチの

キーホルダーを渡してみると…

 

 

その時の驚きようと言ったら。

 

 

 

父なら、どんなものでも

喜んでくれるだろうとは

思っていましたが、

こちらが想像する以上に感動してくれて。

 

 

 

涙を流しながら喜んでくれました。

そそそそそんなに!?(笑)

 

じーちゃんがこんなに喜んでくれて、

娘も大喜びでした!

 

その後、娘は色々な物を作り、

そのたびに父に届けに行っていました。

 

 

父が亡くなるまで、娘は贈り続け、

父の身の回りは、娘の手作りの物で

溢れかえっていました。

 

「父なら喜んでくれるだろう」と

軽い気持ちで提案した、

娘の手作りのプレゼント大作戦。

 

私が根回ししたわけじゃないのに、

こちらが想像する以上に本当に喜んでくれて、

父はいつも幸せそうでした。

それを見ていた娘も幸せそうで、

娘の心は温かい物で満たされ、

物を作る事の喜びを、

また噛みしめる事が出来たのでした。

 

お父さん!ありがとう!

 

次は、高校生になった娘の

現在をお伝えします!

 

つづく。

 

 

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⇒作者:あぽりさん
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