「命さだめ」と言われた病気。はしかは怖い…!【子供たちの病気③】 by 山田あしゅら
■ 魔の金曜日?誰もいない時に限って子供たちに次々とトラブルが!【子供たちの病気②】←前回の続きです。
いつもゴソゴソ動き回って一時もじっとしてないのに
ソファーにじっと座って動かない三郎。
大体こういう時は要注意です。
【夜間診療へ】
電話を掛けたスギウラ先生は
息子3人がお世話になっている小児科の先生。
おじいちゃん先生で、場所も家から遠いのですが
診察が丁寧で、急変しやすい子どもの病気にも
柔軟に対応してくれるため
とても信頼のおけるお医者さんです。
この時も診療時間をだいぶ過ぎていましたが
電話をかけてみたところ
先生の奥さんが出て
「今日は夜間診療の当番なのでそちらへ行って下さい」
と教えてくれました。
夜間診療所はバスを乗り継いで行くスギウラ小児科より
かえって家から近く、徒歩圏内なのです。
ご難続きな1日の、これが唯一の救いだったかも知れません。
眠たそうにしている二郎をお風呂に入れ
一郎と二人の寝る準備を済ませると三郎をおんぶして
夜間診療へGO。
これも幸い、さほど混んでいませんでしたので
すぐにスギウラ先生の診察を受けることが出来ました。
【熱が下がらない?!】
診察の結果「喉が赤いからおそらく風邪でしょう」とのこと。
浣腸してから抗けいれん剤(座薬)を入れるよう
風邪薬と共にもらって帰って来たのですが・・・。
(帰って来たら既に9時。夫も義父母たちも帰って来ていました)。
翌日になっても翌々日になっても熱が下がらないのです。
再びスギウラ先生に診てもらい、長すぎる発熱に
念のため血液検査をしてもらったのですが
翌日検査結果を聞きに行くと特に問題はありません。
ところが・・・。
発熱が金曜日の夜。
血液検査の結果を聞きに行ったのが火曜日の午前中。
およそ4日目のこの日辺りから
顔が何となくくすんで汚れた感じになり
背中にアセモのようなものが出来ていました。
けれど、はしかを知らない私は
・・・なんて思ってたりして。
はしかは発疹が出る前に口の中に『コプリック斑』という
白いプツプツが出るらしいのですが
1歳半の三郎は「アーンして」と言われると
かえって歯をくいしばっちゃう(まだ奥歯生えてないけど)。
さすが先生、いつも手慣れたもので
舌圧子(金属のヘラみたいなヤツ)をグイっと差し込んで
「オエッ」が出る一歩手前にし、すばやく喉の奥を見るのですが
喉の赤みは確認出来たもののポツポツは隠れていたのか
発見には至らなかったらしいのです。
はしかは伝染力の強い病気ですので
それ以降は本人は連れて来ず
薬だけ取りに来て下さいと言われました。
けれど
一郎と二郎は予防接種済みだったので
この時ばかりはうつらず済みました。
【はしか】
初体験のはしかは
想像以上にきついものでした。
スギウラ先生のところから帰って来ると
発疹が待っていたかのように増えていき
翌日には発疹のピークとなりました。
熱は高いまま。
顔の発疹は特にひどく
目は腫れぼったく、目やには出るし・・・。
グッタリと動かなくなり
時々力なく泣くだけ。
食欲も全くありません。
とうとう口内炎で指しゃぶりさえ出来なくなってしまい
体重が1㎏ほど減ってしまいました。
4半世紀も前のことなので十分昔の話なんですが
それよりももっと昔、はしかは『命さだめ』と言われていたんだそうです。
医療が今ほど発達していなかった時代には
小さな子供にとって命を左右する重大な病気だったようです。
しかしはしかを実際目の当たりにすると
他の子どもの病気にはない恐ろしさを感じましたので
これも十分納得出来ました。
幸い三郎は合併症を引き起こすことなく
熱性けいれんも今回は回避出来ました。
しばらくすると
熱も発疹も引いていき
いつもの元気が戻っていったのです。
それにしても
大変な1週間だったと
今でも思い出す出来事でした。
次回に続きます。
◆今までの記事はこちらから
兄弟は病気も一蓮托生!うつしあいの末、下の子は…【子供たちの病気①】
魔の金曜日?誰もいない時に限って子供たちに次々とトラブルが!【子供たちの病気②】
⇒作者:山田あしゅらさん
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