産後うつが始まり3年…抗不安薬で光が見えてきたものの、まさかの別れが…【アホ夫婦が産後うつ・産後クライシスから回復するまで㉖】 by たんこ
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嵐は、天気。
天気は、時に人を傷つけるけど、人間にはどうにもできない。
でも、やって来ることを予測して、備えることはできる…。
なんであれだけシンプルに教えてもらっていたのに、
ウジウジ悩み続けて、ドツボにはまっていたんだろう…。
私は、持ち前の卑屈さから、
彼や、彼のお母さんの言葉を素直に受け止めることが出来ていなかったのだと思います。
“しいたけは優しいから、優しさで、私を気遣って言っているんだろう。”
そんなひねくれた考えが、こんなシンプルな答えを歪めてしまっていた。
アホだ…。
思えば、私が産後鬱になって、もう3年もの時が経過していました。
赤ちゃんだった息子も走り回れるようになり、春からは幼稚園に入学します。
私だけ、ずっとずっと、何をしていたんだろう…。
子どもが何よりも可愛い時期なのに。
私だけ、ずっと嵐の中にいて、つまづいて、何もできなかったんだ…。
余計なストレスを抱え持病も悪化し、仕事を休む日々。
掃除すらまともに出来ない日も、子どもに笑顔を返すのも難しい日もありました。
それでさらに自己嫌悪に襲われ、私はドツボにはまり続けていました。
“幼稚園が始まれば、きっと良くなる”
夫は何度もそう言ってくれました。
確かに、息子も少しずつ手がかからなくなり、イヤイヤ期はあれど、睡眠時間も確保できるようになった。
だけど、私の“虫”は、まだくっついたまま。
嵐は峠を越した気がするけれど、この“虫”をどうにかしないと、変わらない…。
もっとつらい思いをしていても、明るく頑張っているお母さんたちはたくさんいるのに…。
……と、また反省タイムが始まりそうになったので、
私はこの日も、抗不安薬を服用することにしました。
すると…
「おええぇぇぇぇぇ!!」
なぜか2度目の服用で脳みそがひっくり返るような気持ち悪さに襲われ、
私の抗不安薬ライフは、あっさり終わりを迎えるのでした…。
つづく
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作者:たんこさん
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